男の和服着物の四季イベント・行事

【男の和服着物の十五夜】隠れた名行事!お月見を100倍楽しむ方法

更新日:

和のイベントは、和服着物をお召しになる良い機会です。

特にお月見という行事は実に趣きのある行事です。

今回は、このお月見を和装イベントにしてしまいましょう。

日本以外にお住まいの方も楽しんでいきましょう。

 

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文化
お急ぎの方へ

要点だけであれば3,ポイントをご覧下さい

1,歴史と構成

歴史

十五夜は「中秋の名月」とも呼ばれます。(秋の真ん中に出る月の事。)

旧暦では8月15日頃の事だそうです。

現在の暦では、9月上旬から10月上旬にかけて満月が出現する日の事です。

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photo-graphe / Pixabay

古代より月の信仰は存在したようです。

ただ、盛んになったのは平安時代です。

正式なお月見は中国から伝わったようで、主に貴族が船の上で音楽や詩を詠んで楽しんだそうです。

今と違うのは、水面に映った月を楽しむといったところです。

それが庶民まで広がるのは江戸時代に入ってからです。

月を楽しむというイベントに収穫祈願(しゅうかくきがん)の意味合いを含めていきます。

構成

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ススキ

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Peggychoucair / Pixabay

秋の七草。

稲穂(いなほ)の見立てです。

魔除けの意味があります。

三方(さんぽう)

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儀式用の台の事。

ヒノキの白木で作った盆の下に、穴を開けた胴がついたもの。

三方向に穴が開いている事から三方と言うらしいです。

月見団子(つきみだんご)

白玉団子の事です。

「月」を見立ています。

数は一五個。(十五夜の場合)

積んでいきピラミッド状にします。

元々、収穫祭の意味合いがあったので、

黒芋をお供えするものだったようです。

江戸時代から白玉団子になりました。

2,楽しみ方

準備

用意する物

お団子(白玉団子) 15個

なかなか販売していないです。

色付きの団子は結構あります。

お家で作ると良いですね。

その他、玉華堂(ぎょっかどう→静岡の和菓子屋)さんが、ネット通販で9月13日(十五夜)到着のみ販売もされています。

相場:300~400円位(スーパーで色付き)、2000円位(和菓子屋さんの当日通販)

三方(さんぽう→お供え台)

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アマゾンさん、楽天さんで販売しています。

高さ12.5cm幅15.5cm奥行き15.5cm

相場:1500円~2000円位

ススキ

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出来れば近所から取ってきて、花瓶に生けます。

どうしてもない場合は近所のお花屋さんか、楽天さんなどで購入出来ます。

相場:600円~700円位

 

オプション

日本酒

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auntmasako / Pixabay

平安時代もお酒を飲みながら月を愛でたので、お好きな方はどうぞ。

升(ます)・盃(さかずき)

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お酒に月を浮かべて飲むのが風流なので。

時期によってデパートやホームセンターでも販売していると思います。

相場:800円~1000円位

蚊取り線香・虫除けスプレー

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succo / Pixabay

外は蚊が多いので虫除け対策をしていきましょう。

相場:1400円位(ミニサイズ渦巻線香)

 

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スケジュール例

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18時頃

友人を招く(1人で静かに飲むのも○)

お供えを準備

(月見団子、ススキ、三方)

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19時

お月見開始。

何百年前も同じ様に見える月を楽しむ。

日本酒なんかも飲んじゃう。

升の日本酒に月を浮かべて飲んじゃう。(ジュースでも)

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関連記事 >>【男の和服着物の日本酒】お出掛けスポット3タイプ別の服装とは?

 

※注意

窓開けっ放しだと蚊が入ってきちゃう。

ベランダがある方は完全に外に出る。

余り騒ぎすぎないように。

21時

お片付け

 

服装コーデ

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ポイント

遊びとして黄色を入れ込んでも楽しい(月の色を羽織ひもや半衿などの小物に入れ込む)

 

着物バージョン

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着物

紬風(つむぎ→手で紡いだ糸で作るカジュアル生地)

単衣

茶色

角帯(かくおび→一般的な長方形の帯)

博多献上(はかたけんじょう→男の定番帯)

銀鼠(ぎんねず→シルバーグレー)

足袋(たび→和装靴下)

履物

雪駄(せった→底に革を貼ったカジュアル草履(ぞうり)の一種。男性のみ)

畳表

アクセント

手拭い

黄色(←写真では分かりづらくすみません!)

シャツ(長襦袢の代用)

 

浴衣バージョン

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浴衣

角帯(かくおび→一般的な長方形の帯)

銀鼠(ぎんねず→シルバーグレー)

足袋(たび→和装靴下)

履物

草履(ぞうり→クッション入りの和装サンダル)

アクセント

手拭い

黄色(月をイメージ)

関連記事 >>【男の和服着物の手拭い】日本好きでも意外に知らない2つの手法!?

場所選び

普通に楽しむとしたら

月が見やすい所ならどこでもOK。

ご自宅に庭やベランダがあればそこ。

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StockSnap / Pixabay

ただし、植物の多い庭は蚊も多く対策が必要です。

最初、部屋から外に出ると真っ暗に思えますが、すぐ目が慣れます。月明かりが意外に明るいです。

 

更に普通の10倍楽しむなら

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お花見の様に公園でブルーシートを敷いて、和装でゆっくり楽しむのも良いですね。

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ブルーシート

複数人で月見をするならば、お花見スタイルで。

ホームセンターで売っています。代用品があればそれでも○。

相場:600円位(1.8m×2.7m)

関連記事 >>【男の和服着物のお花見】日本の象徴桜!4月和装花見のお勧めコーデ

 

100倍楽しむなら、名所と呼ばれる歴史ある場所に和装で行きましょう。

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有名な場所

日本三大名月鑑賞地

 

京都

大覚寺(だいかくじ) 大沢池(おおさわのいけ)

京の一生もん×ザ・パークハウス】三菱地所レジデンスの住まいの ...

(三菱地所レジデンス様より引用:https://www.mecsumai.com/kansai_portal/kyoto-isshomon/iroiro/006/

イベント名:観月の夕べ(かんげつのゆうべ)

時期:十五夜の前後三日間

時間:17時~20時頃(17時、18時、19時、20時乗船)

料金:参拝料500円 舟券1,000円位(当日券のみ?時期によるので、要確認)で参加できます。

場所:京都市右京区嵯峨大沢町4

(京都バス「大覚寺」下車、徒歩1分。または、JR嵯峨嵐山駅下車徒歩15分)

内容:龍頭船(りゅうとうせん→先端が龍になった素敵な船)に乗り、月を愛でる会。

池を一周しながらお茶を頂き、水面の月を楽しむ。約20分ほど。

順番に乗り込むので時間指定はできないそうです。

コンサート行われ楽しい会です。

日本最古の庭池。

嵯峨野天皇の離宮。

嵯峨野院の池の一部だそう。

名所です。

 

奈良

猿沢池(さるさわいけ)

今月のおでかけ・観光情報 ワールド・ヘリテイジ2019年8月ウェブ ...

(World Heritage 様より引用:https://www.worldheritage.co.jp/topics/201908/

イベント名:采女祭り(うねめまつり)

時期:十五夜

時間:17時~20時頃(19時頃に船が浮かぶ)

料金:参拝料500円 舟券1,000円位(当日券のみ?時期によるので要確認!)で参加できます。

場所:奈良市奈良公園

(近鉄奈良駅下車、徒歩5~15分。または、JR奈良駅下車徒歩15~30分)

内容:采女(うねめ)とは天皇に仕える女官のことです。この女官にまつわる伝説があり、

天皇の「溺愛からの心変わり」に心を痛め、自ら池に身を投げたと言われます。

この采女を鎮めようと、毎年中秋の名月に合わせて行われている不思議な祭りです。

ミスうねめやミス奈良の方が「花扇(はなおうぎ)」と呼ばれる飾りを池に浮かべます。

 

滋賀

石山寺(いしやまでら)

石山寺 秋月祭 | 滋賀県観光情報[公式観光サイト]滋賀・びわ湖 ...

(滋賀・琵琶湖観光情報様より引用:https://www.biwako-visitors.jp/event/detail/25242/

イベント名:石山寺 秋月祭(しゅうげつさい)

時期:十五夜の前後2日間(例13日、14日)

時間:18時~21時頃(最終入山20時30分)

料金:参拝料600円(要確認!)

場所:滋賀県大津市石山寺1-1-1

(JR石山駅から京阪バス10分)

内容:平安時代からのお月見の名所。紫式部が源氏物語の構想を練ったと言われる。

2000個のグラスキャンドルや行灯でライトアップされた境内はとても美しい。

 

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3,ポイント

・中国から伝わり時代貴族が行事化した。話によると昔から月を愛でる習慣は日本にあったそうな

当時は水面に映る月を見て歌を読んで楽しんだ。江戸時代に庶民へ伝わりました

・月見の基本構成は三方、お月見団子、ススキ。お団子を15個ピラミッド状に並べます

月見の目的が収穫祭だったとも言われている。本来は収穫した黒芋をお供えするのが、江戸時代に白玉団子へ変わりました

稲穂もススキに取って代わりました

・有名なのは、京都大覚寺の「観月の夕べ」

・服装の遊びとして、黄色(月の色)を帯、羽織紐、半衿、小物に取り入れると楽しいです

 

以上、男の和服着物のお月見でした。

イベントと言うと、賑やかなものばかり取り上げがちですが、

こういった静かなイベントも良いものです。

春に花を愛でるお花見と

秋に月を眺める機会はきっと人生にゆとりをもたらすでしょう。

文化
春のお花見を凌駕するイベントになって欲しいです

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