男のモッズの基本

【男の和服着物モッズのモッズ服】モダニストの代表10アイテム解説

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イギリスのモッズファッションを彩ったアイテムを詳しく解説していきます。

なかなか個別アイテムの詳しい説明はないので参考にして下さい。

ここでは代表的なアイテムを中心に、なぜこれを選択したのか、モッズ的な思考と特徴を混ぜながら見ていきます。

ぜひ今のご自身に当てはめ、取り入れそうなモノを感じて下さい。

関連記事>>【男の和服着物のモッズ】イギリスモッズスタイルの基礎知識

文化
歴史から学びましょう

1、オリジナルモッズアイテムと選択理由

モッズコート

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アメリカ軍の払い下げミリタリーコートです。Mー51(えむごじゅういち)とM-65(えむろくじゅうご)が有名です。

それぞれ51年と65年に開発されたのでその名がついています。

基本非常に大きめに出来ており、ダボっとしたシルエットになります。

サイズは普通に選ぶととても大きいので、170cmで体重60キロ位の方が普段通りSサイズを選んでしまうと着れないぐらいダボダボになってしまいます。

2サイズ下の物を選びましょう。(通常XXSサイズまで用意されています)

メーカーとしてヒューストン社(Houston)、アルファ社(ALPHA)、アヴィレックス社(AVIREX)が有名です。

価格

M-51が2万円以内、M-65が3万5千円位です。

選択理由

・スクーター移動時の防寒の為です。

・スーツを汚れ、ほこりから守る為です。

・アメリカに憧れていた現れです。

 

モッズスーツ

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・モッズが好んで着たスーツの総称です。

イタリアの生地(英国製に比べ、柔らかくて光沢のある色気を感じる生地)をイギリス仕立て(男らしい形)でオーダーします

特徴は、超細身で、三つボタンか、四つボタン(ジャケットのボタンの数)、くるみボタン(同じ生地でくるまれたボタン)、狭いVゾーン(衿元の空間)、細いラペル(衿)、高いゴージーライン(上衿と下衿の切り替え位置の事)です。

モッズスーツを扱うテーラーさんを見つけて相談するとよいです。

価格

・セミオーダーで6万~9万円位

選択理由

・イタリア人が着ている細身のスーツを真似しました。そのうち、英国のサヴィル・ロー(高級仕立て屋の並ぶ地域)でオーダーし始めます。

 

ポロシャツ(フレッドペリー製)

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・衿付きスポーツ半袖シャツです。

特に、当時細身であったフレッドペリー製のポロシャツを好んでいました。

個人的にそこまで細身とは思えないです。

価格

・約1万円

選択理由

・細身でスタイリッシュ

・シャツの代わりになるカジュアルアイテム

 

ジーンズ(リーバイス製)

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・リーバイスの501です。

縮みの激しいデニム(5、6cm位縮む)で、肌になじみやすいのが特徴です。

フロントがジッパーではなく、ボタンフライのボリューム感。

イギリス人が見た事もないワークアイテムで、若者の象徴でした。

ボタンフライは慣れてきて癖が付くと、開ける際引っ張るだけでポロポロポロと外れて簡単です。

価格

・現行モデル1万5千円~ヴィンテージモデル(古いモデルを復刻したもの)3万円位

選択理由

・新しいカジュアルウエアだから

・体にフィットするから

・アメリカへの憧れ

 

デザートブーツ(クラークス製)

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・チャッカ―ブーツ(ショート丈で、爪先とボディの2組で構成され、それが一つの革で作られているブーツ)の一種です。

名の由来は、砂漠用の靴という説と、スエード素材が砂を連想するからという説と諸説あります。

クラークス社製が有名です。

クレープソールは柔らかいです

価格

・2万~3万円位

選択理由

・形が細身パンツに合う

・ジャケット、パンツスタイルにも、カジュアルスタイルにも兼用出来る

・履き始めから柔らかいので、ダンスフロアで重宝した

 

サイドゴアブーツ

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・足首のサイドにゴム(ゴア)があるブーツです。

紐もないスッキリしたスマートな印象です。

1830年頃のイギリスが発祥で、着脱が非常に楽なシューズとして喜ばれました。

ゴムが伸びると買い変え時です。

価格

・ブランドにより3万~8万円位

選択理由

・スマート

・ジャケットパンツスタイル、カジュアルスタイル両方に使える

 

ポークパイハット

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・1800年前半に流行った女性用の帽子です。

由来はハットのてっぺんが平らで、形がイギリスの家庭料理ポークパイ(豚肉パイ)に似ていたからです。

クラブに集まるジャマイカ移民の黒人(ルードボーイ)が良く被っていたことからの影響です。

M、Lサイズで選ぶ際は、試着必須です。(特に固いハット系)

現代ではカジュアルな物などもあり、幅広く選べます。

主なメーカーとして、カジュアルブランドではニューヨークハット、高級ブランドではジェームスロックなどが有名です。

価格

・7千円~2万円位

選択理由

・黒人文化の吸収

・年長者のソフト帽に対するアンチ

・ドレス感

 

ナロータイ(細いネクタイ)

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・大剣(ネクタイの身幅)が4~6cmの細いネクタイです。

スーツのラペル(衿)の幅に合わせるモノで、スーツの細身化に伴い、ネクタイも細くなりました。

シルク製であれば、ほとんど質は同じです。(ポリエステル製は粗悪品なので低価格タイは注意)

メーカーとして、当時はどこの物が有名かは不明です。

いまだとデザイナーズで多く見られます。(クリスチャン・ディオール、イブ・サンローラン、ポールスミス等)

 

価格

・4千円~1万円位

選択理由

・細身スーツに対応

・太いタイに対してスマートな印象

 

ターゲットマーク、英国国旗アイテム

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・あるバンドが戦略的に使用した、英国空軍の飛行機についているマークです。

イギリス国旗はユニオンジャックと呼ばれます。

後半モッズのフォロアーが採用したようです。

モッズパーカの背中や、スクーターなどにカスタムされました。

中にはジャケット全体にユニオンジャックがプリントされた派手なものもありました。

ちなみにこのサイト「男の着物モッズスクール」のアイコンはターゲットマークから発想しました。

価格

・Tシャツなら、4千円。ジャケットなら3万~5万円位

選択理由

・ポップアート感覚

・アイコン化

・リバイバルモッズ(一旦廃れて、もう一度流行したのちのモッズ)のイギリスの愛国心

 

イタリアンスクーター

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・ライトやミラーを沢山付けてデコレーションして差別化しています。

初期モッズはデコレーションしていませんでした。

ベスパ社( Vespa )とランブレッタ社(Lambretta)が有名です。

価格

・生産終了ベスパPX150EURO3モデルが約45万円

選択理由

・イタリアへの憧れ

・クラブやレコード屋、洋服屋など動き回る生活にあっていた

 

2、モッズ的思考と特徴

・時代の先取り最先端(年長者に対するアンチ)

・人と違う

・オリジナル

・大陸の文化に憧れる

・新しい生活に適応

・お洒落に熱狂的

・細かい部分にこだわり

・小綺麗で中性的

・スマート

・ダンディズム

・人と差別化

・ブラックミュージック

 

以上着物モッズの代表的アイテムでした。

モッズ達が具体的に、どういったアイテムを使って自分たちのスタイルを作ったかを押えましょう。

この考えを会得したら、男の和服着物モッズにとって必要な物が見えてきます。

取捨選択の基準にしていきましょう。

 

文化
モッズの基本思考に思いを馳せましょう

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