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和服着物モッズにとって洋服も大切なアイテムです。
特に、洋服全盛の現代において「今っぽさ」とは「洋物感」の事です。
今回はこの「今っぽさ」を出す為、洋服知識の勉強法について学んでいきます。
一緒に見ていきましょう。
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要点だけであれば3,ポイントをご覧下さい
目次
1、何を学ぶか(目的)
洋服は大きく2つのジャンルに別れます。
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・トラッド
伝統的な服装です。
スーツスタイルも流行を経て、完成しています。
・ニュースタイル(モード+ストリート)
最新ファッションです。
スタイルの出処がメゾンのサロン(パリコレなどデザイナー主体)か、路上(一般の民衆主体)かで別れます。
よって、学ぶ所は
トラッドの歴史

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モードファッションの歴史と最前線

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ストリートファッションの歴史と最前線

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となります。
計3つです。
また、ただの洋服フリークでは無いあなたには
(和装に洋物を取り込む視点から)
それぞれ以下の5点に注目しながら学んでいきたいです。
五つの視点
↓↓↓
・アイテム

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組み合わせるアイテムに関する知識です。
アイテムの種類と用途を学びます。
これにより、取り入れの勘が養われます。
・スタイル

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今までに作られたファッションスタイルが存在しますので、これを学びます。
歴史と共に作られたスタイルの発生、時代背景、思考などです。
本来のスタイルを知る事で、和装に裏付けが出ます。
・服の組み合わせ

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カジュアルウェアでジャンルを跨いだ相性などを学びます。
洋服の中での組み合わせを知る事で、和装でのアイデアを生みます。
・小物使い
洋小物の組み合わせを学びます。
小物は特に、和装へ取り入れ易いので覚えておいてください。
・MIX度合い

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洋服も他文化の服装を取り入れています。
和装でも参考になります。
これは自分のスタイルの「異文化率(洋物MIX度)」をどのくらいにするのかを考えながら見ていきましょう。
洋服の上着やパンツを取り入れる方は洋物MIX度が高く、小物程度取り入れる方は洋物MIX度が低いでしょう。
2、具体例(手段)
・トラッドの歴史
目的
正統な洋服を語れるようにする。
要素
(時代背景)
貴族の文化が色濃く残る服に比べ、民衆化し、機能的になった服。
原点は、サックスーツ。19世紀から20世紀にかけ完成された紳士服の基本です。
アイテム
おもに、スーツ、ジャケットスタイル。シャツにネクタイ、ソックス、ドレスシューズ。
スタイル
スーツスタイル
イギリス ブリティッシュドレープスタイル
イタリア クラシコイタリアスタイル
アメリカ アメリカントラディショナルスタイル
カジュアルスタイル
アイビースタイル
プレッピースタイル
組み合わせ
基本、ジャケット、パンツ、シャツ、ネクタイ、ドレスシューズの組みあわせ。
カジュアルウエアもスーツスタイルからの変形で、ジャケットの代わりにブルゾンを羽織ったり、ブレザー(替えジャケット)にしたりと、大胆な組み合わせはみられない。比較的ルールが分かりやすい。
小物使い
ポケットチーフ、カフリンクス、靴下、ハット、ネクタイの合わせ、ドレスシューズの合わせ方は参考になる。
例え、直接これらの小物を使わなくとも、アクセントの入れ方具合は取り入れられる。
MIX度合い
トラッドアイテムを例に上げると、ネクタイ、ダッフルコート、バスクシャツ、ベレー帽等が挙げられます。
ネクタイはクロアチア軍のスカーフから、ダッフル、バスクシャツは北欧の漁師の服から、ベレー帽はスペインのバスク地方の帽子から取り入れています。
本・雑誌

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古書、
'50s&'60s メンズファッションスタイル 吉村誠一 誠文堂新光社
映画

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ゴッドファーザー 72年
ティファニーで朝食を 61年
ニューヨーク・ニューヨーク 77年
勝手にしやがれ 60年
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・ ストリートファッションの歴史と最前線
目的
ストリートファッション、自然発生のファッションを語れるようにする。
要素
(時代背景)
第二次大戦後、プレタポルテ(既製服)が拡大。若者が質の高いアイテムを手に入れられる状況が出来ました。
アメリカ・イギリスを中心に豊かな生活を送れる10代が現れ、彼らの為のスタイル「ストリートファッション」が形成されます。
アイテム
スポーツウェア―(ジャージ、スウェット、Tシャツ、ベースボールキャップ)、ライダース、ジーンズ、スニーカー、ラバーソール、モッズパーカ、ボンデッジパンツ、ネルシャツ
スタイル
テッズ
モッズ
フィフティーズ
ロッカーズ
スキンズ
パンクス
スラッシャー
ヒップホップ
グランジ
ヒッピー
組み合わせ
ジャケット、シャツ、パンツの基本的組み合わせ(アイテム自体がカジュアル化)に、スポーツウエア、ワークウェア、軍服などをうまく組み合わせます。
スーツスタイルもカジュアルスタイルも大胆な組み合わせがみられ、ジャンルをまたぐ合わせ方がおもしろいです。
ドレッシー×カジュアル(ブレザーにスウェットパーカ)
スポーツ×ワーク(ジャージにデニム)
東洋×西洋(ヒッピータイダイ染めアイテム)
小物使い
カジュアルハット、キャップの使い方。
リュック、アクセサリー、バンダナ、サングラス。
MIX度合い
アイテムで言うと、アロハシャツ(浴衣、着物でシャツを作る)、ヒッピーのゴア民族衣装。洋服圏外の要素を取り入れます。
本・雑誌

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ROOTS OF STREET STYLE 高村是州 グラフィック社
ストリートファッション 1945ー1995若者スタイルの50年史 PARCO出版
TAKE IVY(テイク アイビー)ハースト婦人画報社
Mods!(モッズ)洋書 Richard Barnes Plexus Publishing Ltd.社
THE TEDS (ザ・テッズ)洋書 Chris Steele-Perkins Dewi Lewis Publishing社
ウエブのストリートスナップ
映画

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さらば青春の光 79年
ロッカーズ 78年
理由なき反抗 55年
乱暴者(あばれもの) 53年
時計じかけのオレンジ 71年
イージーライダー 69年
シド&ナンシー 86年
マッドマックス 79年
グリース 78年
・モードファッションの歴史と最前線
目的
メゾン系・デザイナー系の流行を語れるようにする。
要素
(時代背景)
第二次大戦後、有名メゾンが女性を美しく飾る服で流行を創り出してきました。
男性の流行は主にテーラーが担当していましたが、社会的な需要が生まれ、
スーツ、カジュアル以外の新しいエレガントスタイルがパリコレ、ミラノコレなどで発表されるようになりました。
パンクのヴィヴィアンウエストウッド、黒の衝撃コムデギャルソン、ソフトスーツのアルマーニ、脱構築のマルタンマルジェラ、スキニースタイルのエディスリマン。
アイテム
初期はトラッドメインでいたが、後期はストリートまで幅広く網羅しています。
スーツからジャージ、スニーカー、サンダルまで。
スタイル
モードパンクス
カラススタイル
グランジ
スクールパンク
組み合わせ
スーツやトラッドカジュアルを基本にしながらも、ストリートファッションと変わらない状態になっています。
全体的にはドレッシーで、ジャケット、パンツ、シャツ、ネクタイにブルゾン、スポーツウェアなど。
小物使い
細かい所まで計算されているので参考になります。
ネクタイの細さ、バランス、バッグの大きさに素材選び、帽子の合わせ方や種類。
バンダナやストール、マフラーの巻き方。
アクセサリーチョイス。
スニーカーの紐変えや加工。靴下の色など。
MIX度合い
デザインソースとして、民族衣装を参考にするデザイナーは多く、色々な切り口で取り入れています。
ジャポニズム
エスニック・フォークロア
また、タキシードなどの礼装をカジュアルに、中世時代のアイテムを現代にMIXすることもやってのけます。
本・雑誌

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WWDのメンズコレクション特集(バックナンバーあり)
ROOTS OF STREET STYLE 高村是州 グラフィック社
Irving Penn Regards Issey Miyake Irving Penn Jonathan Cape社 ← 確か和訳版もあったはず?
映画

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モード
ヨウジヤマモト・ドキュメンタリー
アメリカン・ジゴロ 80年
・補足(洋服アイテムの歴史や詳細について)

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本・雑誌

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別冊ライトニング 枻出版社(えいしゅっぱんしゃ)月刊誌のムック本
その他、メンズファッション雑誌のアイテム特集本
※注意
一通り目を通します。
今のファッションであれば、月刊誌を1年間読むとある程度の知識が頭に入ります。
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3、ポイント
・ まず、洋服の勉強で何を学ぶのかを明確にします(例、洋小物を和装に取り入れる際の知識獲得)
・大まかに3つのジャンルを学びます。トラッド(伝統スタイル)・モード(デザイナーファッション)の歴史と最前線・ストリート(路上ファッション)の歴史と最前線
・ アイテム・スタイル・服の組み合わせ・小物使い・洋物MIX度合いなどに注目します
・ 具体的には、本・雑誌や映画で学んでいきます
以上、男の和服着物の洋服勉強法でした。
今の時代、洋服は無視する事が出来ません。
一通りの知識は必要になります。
和服・洋服共に精通する事は「洋物MIX」であれ「古典」であれどちらも深みが出ますので、ある程度身につけておきましょう。

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文化●bunka【男の裏着物の研究家】