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男の和服着物の価格と相場

【男の和服着物の価格相場】お誂えにかかる仕立て代含めた全料金

更新日:

よく、和服着物はなぜこんなに高いのですか?と聞かれます。

皆さんが、不思議に思うところではないでしょうか?

ここでは、価格相場、その理由,

さらに男の和服着物を誂えた際の全料金についてお話していきます。

では、始めていきましょう。

文化
余り明らかにされていないお話です

1.基本知識(構造)

 

現状
・ほとんどの和服着物は高額です。

・値引き販売が主流です。(値引きをしないお店も沢山あります)

・生産数が少ないです。

・ユーザーも減少傾向にあります。(2016年度の市場規模は2890億円です)

・消費者と生産者の間に、問屋が入る事が多いです。

理由

A.昔から定価販売習慣がなかった。(江戸時代の三井越後屋は、例外的に定価販売でした)

男の和服着物 定価

伝統的に屋敷売り(得意先の屋敷に上がって商売する事)では顧客によって商品の価格を変えて販売しておりました。

さらに現在は、値引き販売が当たり前になっております。

値引き販売は定価を定価でなくしてしまいます。
売れない分、売れる人から利益を取る仕組みになりました。

B.高額品に業界がシフトした。

男の和服着物 高額

一人一人のお客様に負担して頂く構造です。

昭和中期に売れなくなった際、呉服屋が高額な礼装に絞って戦略変更しました。
元々の材料を低く抑え、価格は維持しました。

C.中間業者の存在。

男の和服着物 問屋

問屋さんが中間に入り、揃えられる商品の量を調整していました。

メリット

・いろいろなメーカーの商品を一度に見られる事。

・納期管理や、支払い代行などの機能を持っている事。

メーカーと、小売双方に利点です。

 

デメリット

・価格が高くなる事。

販売価格にも影響します。

参考

アパレルの場合

男の和服着物 アパレル

参考までに、人気シャツの「あるブランド」は、

従来のアパレル業界では、やはり中間業者が入り、日本の消費者に販売する際、仕入れ値の5倍の価格で売っていました。

これは当時、(高い飛行機代を払って海外にトレンドを確かめるわけにはいかない日本人にとっては)情報料として払っても良い金額でした。

 

ただ、現在はインターネットが普及し、だれもが大量の情報を扱えるようになりました。

当然、日本人は海外のトレンドも把握しています。
故に、情報料としての価格が消費者に見合わなくなってきました。

 

対策

シンプルに「シャツを作る所」と「シャツを売る所」の2か所だけで展開しました。(SPA製造小売業モデル)

2.価格相場

角帯

男の和服着物 角帯

男の帯は、女性物と比べてそこまで高額にはなりません。

特によく使う博多帯は、よほどの事がない限りこの範疇です。

価格相場

2~4万位

(余り値引きなし。)

和服着物

 

大島紬

男の和服着物 大島 羽織 袷

大島の価値は、絣の細かさと、柄の複雑さで決まります。

男性が着る大島は、亀甲絣(きっこうかすり⇒亀の甲羅のような柄)や、蚊絣(かがすり⇒蚊のように見える細かい十字の柄)のように細かい柄が多いです。

女性物は絣が多く、さらに細かいのでもっと高額になります。

逆に縞大島(しまおおしま⇒縦縞だけの大島)や、染め大島{絣(かすり⇒糸で出す柄)ではなく、染めで柄を表す大島}は比較的お値打ち、10万台からあります。

価格相場

20~40万円

(値引きもほどほどにあります。)

御召(おめし)

御召は有名所で、西陣御召、塩沢御召、白鷹御召とあります。

一般的に、御召は縞柄がおおいのですが、縦横絣で複雑なものほど高額になります。

ここでは、男物によく使われる西陣御召を例に出します。

価格相場

20~40万

江戸小紋

男の和服着物 江戸小紋

江戸小紋は、本当に伊勢型紙(いせかたがみ→伝統的な型紙)を使う物だと、高額です。

プリントタイプが多く出回っております。

価格相場

10万~40万円

長襦袢(ながじゅばん)

男の和服着物 長襦袢 反物 

長襦袢の価格は、糸の質、柄、加工で決まります。

絹が国産だと上がりますし、絞りや染めが多用されても高額になります。

価格相場

2万~7万

裏物(うらもの)

正花(しょうはな)

一般的な男物の裏地です。

通し裏(とおしうら⇒裏地が一枚の布で出来ている事)といい、綿で出来ています。

袷(あわせ→夏以外に着る着物)用です。

価格相場

1万5千~2万円

加工

ガード

水、油に弱い絹の着物にかける、汚れ防止加工です。

一度かけると、タグが付き、次回のお手入れがお値打ちの一律料金になる事が多いです。

それぞれのメーカーがオリジナルのガード加工を作ったりします。

価格相場

1万~2万円

3.男物の帳合

長着

袷(あわせ)

男の和服着物 長着 袷

表地(反物代金)

仕立て代・・3万〜4万円

袖口布・・2〜3千円

正花(しょうはな)・・1万5千〜2万円

ガード加工・・1万5千〜2万円

 

単衣(ひとえ)薄物(うすもの)

男の和服着物 単衣

表地(反物代金)

仕立て代・・3万〜4万円

背伏(せぶせ)・・500円〜1千円

居敷当(いしきあて)・・3千〜5千円

ガード加工・・1万5千〜2万円

羽織

 

袷(あわせ⇒夏以外の季節用)

男の和服着物 羽織 袷

表地(反物代金)

仕立て代・・2万5千~3万5千円

ガード 加工・・1万5千円〜2万円

単衣(ひとえ)薄物(うすもの)

男の和服着物 羽織 単衣

表地(反物の代金)

仕立て代・・2万~3万円

ガード加工・・1万~2万円

男の和服着物 袴

表地(反物の代金)

仕立て代・・3万~5万円

ガード加工・・1万~2万円

4.ポイント

・新品の販売には、人件費等コストがかかります。

・中古品は、かなり値崩れします

・高額品は、デザイン料、加工料が付加価値を産むと思われています。

・かなり閉鎖的で、海外勢の参戦、新規参入が起こりにくく、ガラパゴス化しています。

 

以上、価格相場でした。

業界の構造が分かって頂けたでしょうか?

着こなしなどには、余り関係ないかもしれないですが、状況は知っておいて損はないと思います。

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文化bunka【男の和服着物専門家】




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