男の和服着物の基本

【男の和服着物の基本構成】和装で必要な11の品々を徹底解説

更新日:

和服着物に興味のある男性は多いです。

男の和服着物を始めるにあたって、まずわからないのが「何が必要なのか?」です。

我々が一般的に言う「和装」とはどんな物なのか、必要なアイテムを中心にご紹介します。

私(狐面)と一緒に見ていきましょう。

 

文化
基本となる知識ですね

 

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長着(ながぎ⇒着物の事)

通称は長着(ながぎ)と呼ばれます。

特徴はワンピース型の服で、袂(たもと)がある事です。体の前で重ねて着ます。右身頃、左身頃の順に重ねていきます。

女性と違い、男性は袖に振り(ふり⇒身頃と袖との縫い付けを少なくし、袖が独立している)がなく、おはしょり(着丈に合わせて余った部分を腰の上で揚げ折りして着る事)をせず、対丈(ついたけ⇒身の丈と同じ。おはしょりをせず着る事)で着ます。

後ろの衿はピタッと首に沿って着用し、女性のような繰越(くりこし⇒衿を後ろに引き、うなじを見せる着方)はしません。

和装のメインアイテムなので、落ち着いた色、柄を選ぶと良いでしょう。

季節により、3種類の長着があります。(正式な場でない限り、あまり厳格に守る必要はありません)

袷(あわせ)・・10月から5月まで着る。裏地の付いた物。

 

単衣(ひとえ)・・6月と9月に着る。裏地が付いていない物。

薄物(うすもの)・・7、8月に着る。透ける素材で、なおかつ裏地のない物。

 

また、素材により格が変わります。

大きく分けて

1、礼装・・黒紋付き羽織袴  黒羽二重(くろはぶたえ⇒つやつや生地)

2、準礼装・・色紋付き羽織袴  色羽二重、御召(おめし⇒しぼのある生地)

3、お洒落着・・羽織+長着  御召、紬(つむぎ⇒手で紡いだ節のある織物。)

4、普段着・・浴衣、着流し(きながし⇒羽織なしで着る事)  紬、木綿

 

となり、夏には麻も使われます。

文化
こういうわけなんです。

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腰に巻き付けて、着物を固定するものです。

洋服で言う所の「ベルト」ですが、装飾的には「ネクタイ」並みで、非常に重要です。

和服の場合、長着と帯の組み合わせでお洒落をします。

 

男性の場合、角帯と兵児帯(へこおび)の2種類です。

一般的には、角帯を使い、兵児帯は家でのくつろぎ用と思ってください。

角帯は固めの帯、兵児帯は柔らかめの帯です。

 

角帯

角帯は長さ4メートル、幅は8cmから10cmほどの長細い布です。

 

兵児帯(へこおび)

兵児帯は長さ3、6m、幅45cmほどの柔らかく薄い生地です。

 

どちらも基本、季節に関係なく使える物です。

素材は、絹物が主で、木綿、夏用に麻等。ポリエステルもあります。

定番柄がありまして、角帯は博多献上帯と呼ばれる独鈷柄(どっこがら)、兵児帯は部分的に絞り(しぼり)が装飾的についた柄です。

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長襦袢(ながじゅばん)

 

長着の下に着る着物です。形はほぼ、長着(ながぎ)に似ています。

素材は長着(ながぎ)と少し違う物で作ります。主に男性は白などではなく、柄が派手めの物を選びます。袖口から見えるもので、そのあたりを計算に入れましょう。

衿に関しては、半衿(はんえり)という布を縫い付けます。多く使用される色は黒、紺、灰色、茶色等です。白は礼装用で、普段使いません。

これは汚れ防止と、お洒落の意味があります。

 

注意点として、

・長着(ながぎ)の袖口から、長襦袢(ながじゅばん)の袖が飛び出さない事。

・長着(ながぎ)の裾から長襦袢(ながじゅばん)の裾が飛び出さない事。

 

仕立て方が2種類あり、

男の和服着物、長襦袢の部分名称

関東仕立て・・竪衿{たてえり⇒長襦袢(ながじゅばん)の前幅を広く作る為に縫い付ける布}がない

江戸風に衿をはだけて着たい方用

 

関西仕立て・・竪衿がある

京都風に衿をきちんと合わせたい方用

 

となっております。

 

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肌襦袢(はだじゅばん)

長襦袢の下に着る下着です。

主に綿素材の晒(さらし)で、半そでタイプが多いです。

作務衣の上着的イメージの物で、脇は開いています。

基本、外からは見えないので、白が基本です。

ほとんど既製品で売られています。

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ステテコ

肌襦袢の下半身版です。

パンツ型で、主に綿素材の白色です。

楊柳(ようりゅう⇒縦しぼのある素材)で出来てる物が多く涼しいです。

下半身の汗を吸い取ってくれる物を選びましょう。

こちらもほぼ既製品です。

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足袋(たび)

和装で唯一立体的なアイテムです。

靴下と似ており、親指だけ独立しています。

男性は主に紺、黒で、白は礼装以外余り使いません。

素材はキャラコ(上質な綿)で、袷(あわせ⇒2枚の生地で作られた物)仕立ての物は年中使えます。

かかとの後ろにコハゼという留め金があり、4枚コハゼが一般的です。

 

一般的に靴のサイズと同じ物を選ぶとされますが、足の甲の高さや幅などにより、

・ゆたか(ゆったり型)

・なみ(普通型)

・ささがた(細目型)

から選べます。

 

ピタッとした寸法だと美しいです。

注意点は

・洗うと縮むので、履けなくなる恐れがある事です。

ただし、履く前に引っ張って伸ばすと、ある程度伸びます。

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履物(はきもの)

草履(ぞうり)と雪駄(せった)、下駄が3種類あります。

草履(ぞうり)・・エナメルなどの台(足を乗せる部分)洒落からフォーマルまで鼻緒による

雪駄(せった)・・畳表などの台  洒落からフォーマルまで鼻緒による

下駄(げた)・・木で出来た台  ほぼカジュアル用

 

鼻緒が白で畳表だと礼装用。

履いた時にかかとが1センチほど出るぐらい小さめが良いです。

誂え(あつらえ⇒オーダー)の場合、鼻緒はリクエストに応じてきつくも緩くも出来ます。

下駄も、二本歯(一般的な下駄のイメージ)だけでなく、様々な形があります。

 

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羽織

長着の上に羽織る着物です。

形は長着の裾短い版に似てます。違いは衿を折り返して着る所と、前で身頃を重ねない所です。

ジャケットのような位置づけで、ぐっとお洒落感、フォーマル感がアップします。

季節により3種類あります。

 

袷(あわせ)・・袷の長着に合わせて、10月から5月まで。 羽裏(はうら⇒羽織の裏地)あり。

 

単衣(ひとえ)・・単衣の長着に合わせて、6月,9月。 羽裏なし。

 

薄物(うすもの→透け透けの生地)・・薄物の長着に合わせて、7、8月。 羽裏なし。透ける生地。

 

外から見えないのですが、羽裏に凝った色柄を使うのが粋(いき⇒カッコいい)とされ、お洒落な男性は競って羽裏にこだわりました。これを裏勝り(うらまさり⇒見えない所のお洒落やこだわり)と言います。

理由としまして、江戸時代の奢侈禁止令(しゃしきんしれい⇒贅沢をするなという法律)の影響という説もあります。

イギリスのスーツスタイルなど、世界的に見ても、男性ファッションは裏勝り傾向があり、分かり難さを好むようです。

注意点は、

・羽織の袖口から、長着の袖がでない事。

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羽織紐

羽織の前身頃同士をつなぐ紐の事です。

装飾的な意味合いが強いアイテムで、左右の紐同士を結んでとめます。

形として2種類

紐タイプ・・房付きの組みひもタイプ

石付タイプ・・一本の紐タイプ。石などが1つ真ん中についてます。

白色で紐タイプが礼装用です。

 

紐タイプはフォーマル寄り、石付タイプはカジュアル寄りです。

注意点は、

・色選びです。比較的紺、深緑などシックな色目が使いやすいのでまずは揃えましょう。

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袴(はかま)

長着(ながぎ⇒着物の事)の上から付けるパンツ的な物です。

タイプは3種類

礼装用・・グレーの縞で出来た仙台平(せんだいひら⇒独特の色合いの袴地)

など。

洒落用(しゃれよう)・・素材、色共に仙台平以外の物。

普段用・・カジュアルな素材であり、なおかつ形が細身。

野袴(のばかま⇒野良着用はかま)のような。

 

ほとんど初心者は必要ないと思われます。

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必要な小物

腰紐(こしひも)・・長着(ながぎ⇒着物の事)を着る為の紐、2本必要です。

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お疲れ様でした。

以上、基本の基でした。

皆さんが普段慣れ親しんでいる洋服と少し構成が違う事に戸惑うかもしれませんが、そこが和服の面白さです。

洋服との進化の違いを噛みしめながら、

これらの知識をもとに、ご自身の和装スタイルを構築していきましょう。

文化
これらは和服着物モッズの要になる知識ですのでしっかり押さえておきましょう

文化bunka 【男の裏着物の研究家】




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