旅は心を豊かにします。和の文化に興味があるあなたにとって、日本の有名旅館は憧れの場所です。今回は日本の特徴ある旅館をご紹介します。温泉巡りと違い、宿のサービスや趣を目的とする旅です。何もせず、歴史に思いを馳せるのも良いかもしれません。
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ライン@のアカウント変更しました!(2021年2月13日)
要点だけであれば3,ポイントをご覧下さい
目次
1、種類
旅館とは
日本のホテル。所々、和の要素が入っています。
ホテルに比べて温かみのある接客対応が魅力。
主に高級旅館、中級旅館、庶民旅館に分かれます。
特徴として和室である所が多く、床の間に掛け軸があり、日本的な設えが美しいです。
和服着物に最もよく合います。
温泉街など周りの環境も含めた楽しみがあります。
タイプ的に、
・おもてなし重視
・歴史重視
・建築重視
があります。
オススメ旅館5選
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おもてなし重視
加賀屋(かがや)
(JTB様より引用:https://www.jtb.co.jp/kokunai-hotel/htl/5343001/plan/)
場所:石川県七尾市和倉町ヨ部80番地
宿泊費:一泊二食付き 約2万5千円~(2名様より)
石川県の生和温泉にある、36年連続(2019年現在)で顧客満足度日本一の旅館です。
110年ほど前、創業者の小田さんが温泉を訪れたところ、廃業した旅館があり、そこで開業したのが始まりだそうです。
七尾湾を一望出来るロケーションに、館内は美術ツアー(説明もしてくれます。)、歌劇団まであります。
とにかくおもてなしの心が有名。(NOと言わない接客)
歴史重視
京都老舗宿 御三家
・俵屋旅館(たわらやりょかん)
(JTB様より引用:https://www.jtb.co.jp/kokunai-hotel/htl/6232046/plan/)
場所:京都市中京区麩屋町通姉小路上ル中白山町
宿泊費:一泊二食付き5万5千円~(2名様より)
京都の中心部で300年の歴史がある古い宿です。
もともと呉服屋さんだったそうで、火事で消失していたを建て直したのが明治。一部で高齢者用のベットも用意してくれます。
海外の有名人も泊まっています。公式サイトを持たない旅館としても有名です。
・炭屋旅館(すみやりょかん)
(月釜・茶会に行こう様より引用:https://chanoyumap.jp/advertiser/sumiyaryokan/)
場所:京都市中京区麩屋町三条下ル
宿泊費:一泊二食付き4万~6万5千円(2名様より)
大正時代は茶人などが集まる場所だったとか。徐々に宿になりました。やはりお茶人のセンスを感じさせます。数寄屋造り(すきやづくり→茶室風の様式を取り入れた建築)の茶室もあり、毎月7日、17日はお茶会もあります。こちらでも高齢者用のベットも用意されています。
・柊家(ひいらぎや)
(JTB様より引用:https://www.jtb.co.jp/kokunai-hotel/htl/6232001/remarks/)
場所:京都市中京区麩屋町通姉小路上ル中白山町
宿泊費:一泊二食付き4万~6万5千円(2名様より)
1864年創業で150年以上の歴史を持ちます。元々は運送業だったそうで、そこから宿泊業を開始しています。歴代の文豪も魅了してきました。玄関には額縁に「来者如帰(らいしゃにょき)」とあり、この意味の通り「自宅に帰ってきたかのようなくつろぎを提供する」がコンセプトです。
ひいらぎの葉をモチーフにしているアイテム多数。文豪、川端康成のお気に入りとしても有名です。
建築重視
長野県別所温泉
旅館 花屋
(UEDA TABI様より引用:https://ueda-tabi.com/hanaya/)
場所:長野県上田市別所温泉169
宿泊費:一泊二食付き約1万8千円~(2名様より)
大正時代の宮大工が技術の限りを尽くした宿です。42の客室すべて造りが異なっています。
全体的に和のしつらえですが、大正時代に作られたとあって、ロビーや浴室は大正ロマンを感じさせます。
棟(むね)をつなぐ渡り廊下は特に素敵です。
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オススメ旅館5選
番外編
岩手県金田一温泉
(座敷わらしの宿)緑風荘(りょくふうそう)
場所:岩手県二戸市金田一字長川41番地
宿泊費:一泊二食付き1万5千円~(2名様より)
こちらは、あの座敷わらしに出会える宿として有名です。
座敷わらしとは岩手県や青森県の南(南部藩)を中心に伝わる子供の姿をしている精霊・守り神と言われています。
およそ670年くらい前の南北朝時代、緑風荘の先祖である藤原朝臣藤房が敵陣から逃れるために東北の地にたどり着きました。道中に当時6才だった息子の亀麿(かめまろ)が病に倒れますが、その後守り神、座敷わらしとして奥座敷に現れる様になったと言われています。
2、楽しみ方
準備
旅の計画
まず旅の目的と宿を決めます。
そして、予算を決めます。
例
老舗旅館のおもてなしを味わいたい。→京都の旅館を探す
荷物と服装
荷物
和装旅に役立つ3アイテム
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・キャリーケース
和服着物を収納しやすい大きさがあること。高さ約55cm×横約35cm×奥行き約22cmでも一式入ります。
・手拭い
何かと必要です。懐に忍ばせておくのがオススメ。
・シワ伸ばしグッズ(折りたたみ式の着物ハンガー)
基本、旅行に適した着物を選ぶとシワにはなりにくいですが、宿についたら、吊るす・畳むのが必要です。
※注意
着物専用のシワ取りスプレーも緊急時には使えますが、伸縮性の高い生地には不向きです。
汚れを見つけたら、応急処置(固形物取り除く)だけでもしましょう。(状況にもよります)
関連記事 >>【男の和服着物の応急処置】半衿付けにシワ取り!対応可能な8つとは
旅館で役立つ3アイテム
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・スマホホルダー(自立・自撮り棒など)
宿での記念動画は一生の宝物です。
・浴衣(自前)
旅館内で湯上がりにも自分らしくいたいところです。
・巾着袋(きんちゃくぶくろ、シザーケースも可)
旅館内で過ごす際、貴重品を持ち歩くのに便利です。
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服装
関連記事 >>【男の和服着物の旅服】和装の旅行!現代に必須の9アイテムとは!?
旅行用の和装のポイントは2つ
・シワに強く汚れが目立ちにくい素材と色
・着慣れた服装{特に足袋(たび→和装靴下)と履物}
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・シワに強く汚れが目立ちにくい素材と色
代表的な素材は大島紬、本塩沢(ほんしおざわ→新潟産の春夏に最適な生地。シャリ感がたまらない。)、化繊です。
代表的な色は黒、紺、焦げ茶、ダークグレー。
・着慣れた服装{特に足袋(たび→和装靴下)と履物}
遠足でも鉄則ですが、旅行を快適にしたいなら新品を使わない事です。使い心地も普段着てないとわかりませんし、
特に足袋(たび→和装靴下)と草履(ぞうり→クッション入りの和装サンダル)で足を痛めると、とても憂鬱です。
以上を踏まえますと、
基本は着慣れたダーク系の大島・化繊+履き慣れた草履・足袋です。
関連記事 >>【男の和服着物の旅服】和装の旅行!現代に必須の9アイテムとは!?
夏
羽織(はおり→和装ジャケット)
本塩沢(ほんしおざわ→シャリ感のある涼しい生地)
ライトグレー
着物
紬風(つむぎ→手で紡いだ糸で作るカジュアル生地)
黒
帯
角帯(かくおび→一般的な長方形の帯)
博多献上(はかたけんじょう→男の定番帯)
銀鼠(ぎんねず→シルバーグレー)
足袋(たび→和装靴下)
白
履物
草履(ぞうり→クッション入りの和装サンダル)
ダークグレー
羽織紐(はおりひも→羽織の前面につく紐))
平組み(ひらぐみ→板状に組んだ組紐)
焦げ茶
春秋冬
※注意
個人的には真冬以外はコートを必要としないと考えています。(理由は、大半の旅は空調の付いた交通機関や施設を利用することが多いからです)
しかし、極寒の地や寒さの感じ方、また(コートの)ポケットなどの収容力を求める方は加えてください。
羽織(はおり→和装ジャケット)
大島紬(おおしまつむぎ→主に鹿児島で作られる光沢のある生地。男の王道着物の一つ)
か
ポリエステル
紺
着物
大島紬(おおしまつむぎ→主に鹿児島で作られる光沢のある生地。男の王道着物の一つ)
か
ポリエステル
水色
帯
角帯(かくおび→一般的な長方形の帯)
博多献上(はかたけんじょう→男の定番帯)
紺
足袋(たび→和装靴下)
ネル底(起毛素材の底)
紺
履物
履き慣れた草履(ぞうり→クッション入りの和装サンダル)
ダークグレー
羽織紐(はおりひも→羽織の前面につく紐)
笹波組み(さざなみぐみ→矢羽根柄になる組み方)
紺
当日
楽しいのは、旅の道程と宿での時間です。
車窓からの風景を楽しみ、駅弁も食べちゃいましょう。
※注意
着物を汚さないように気をつけましょう。
関連記事 >>【男の和服着物の生活で気を付けるポイント】トイレはどうする?
目的地に着いたら、宿にチェックインする前に周辺のお散歩などをゆっくり味わいましょう。
16時 夕方チェックイン
着物はしわ伸ばしの為かけておく(宿によって着物ハンガーを借りられます。)
17時 お風呂
18時 食事
19時 夜のお散策
20時 寛ぐ
宿のサービスを楽しんだり、宿内の散策
23時 寝る準備
寝間着に着替え
24時 就寝
翌日
8時 起床
9時 朝食
10時 チェックアウト
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3、ポイント
・ オススメ旅館には、おもてなし重視、歴史重視、建築重視があります
・ 加賀屋、俵屋旅館(たわらやりょかん)、炭屋旅館(すみやりょかん)、柊家(ひいらぎや)、旅館 花屋などオススメです
・ 役立つ3アイテムは、スマホホルダー、自前浴衣、巾着袋。服装の基本はポリエステルのダークカラーなどです
・ 有名旅館ならではのサービスを堪能しましょう。その体験を写メ・動画で記録するのも楽しいです
以上、男の和服着物の旅館でした。
日本の旅に旅館は欠かせない物です。
特徴を持った旅館が沢山あり、その歴史に触れる事ができます。
和の文化に興味があるならば、是非有名旅館を訪れてみて下さい。
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