古典の着物姿に必要なのはお洒落で粋な帯です。
この着物姿を左右するアイテムは、定番の博多献上(はかたけんじょう→男の定番帯)から少し凝った物まで数多く作り出されてきました。
今回は市販の帯ではなく、アンティーク帯について考えてみたいと思います。
一緒に見ていきましょう。
アンティーク着物はじめました。
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アンティーク着物はじめました。
ライン@のアカウント変更しました!(2021年2月13日)
要点だけなら3.ポイントを御覧下さい
1、種類とメリット
アンティーク帯の種類
数が多い
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角帯(かくおび→一般的な長方形の帯)
一般的に使われる帯で、カジュアル・フォーマルどちらもいけます。(柄と風合いによる)
博多(はかた→男の定番帯)
最もよく出回る定番帯。博多献上柄(はかたけんじょうがら)はかなり古くから愛されてきた。
綴れ(つづれ→非常に格の高い高級織物。世界三大織物の一つ)
世界三大織物の一つ。高価で、格も高く貴重。
モダン
現代的な楽しい柄の帯。比較的新しい事が多い。
西陣織り(にしじんおり)
主に女性帯を作る京都の織物。高級感があり、凝った物が多い。
紬系(つむぎ→手で紡いだ糸で作るカジュアル生地)
手で紡いだ糸で織り上げる温かみのある帯。日本全国に産地があり、特徴がある。
裂き織り(さきおり)
(リサイクル着物アンティーク着物古布 福井若狭 やまてん店主ブログ様より引用:http://blog.livedoor.jp/yakisabazusi/archives/50951188.html)
生地を裂いた切れ端で織り上げた素朴な帯。
兵児帯(へこおび→布製のお洒落帯)
主にカジュアル使いされるお洒落帯です。
総絞り(そうしぼり)
全体に絞り(しぼり→染まらないように糸でくくり立体的な粒にする加工)が施されたゴージャスな帯です。
部分しぼり
先端にのみ絞り加工がされています。
手先(てさき→帯の片端。女性の帯で言う所のメインの柄と反対の帯先端の事。男性の場合関係ない。)とたれ先(たれさき→女性の帯で言う所のメインの柄近くの手先の事。男性の場合関係ない。)にのみ絞りを施した帯です。
ワンタッチ角帯(かくおび→一般的な長方形の帯)
帯結びを必要としないマジックテープタイプです。
簡易帯として、帯結びに不安を覚える「着物初心者さん」にオススメ。
角帯式の兵児帯(かくおびしきのへこおび)
兵児帯を使いやすく加工した帯です。
兵児帯を折りたたみ、角帯(かくおび→一般的な長方形の帯)と同じ幅にしています。そして中には芯地を入れ、縫い合わせています。
結び目は兵児帯(へこおび→布製のお洒落帯)の絞り(しぼり→染まらないように糸でくくり立体的な粒にする加工)の華やかさが、前から見ると角帯(かくおび→一般的な長方形の帯)風のキッチリ感が楽しいです。
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数が少ない
アンティーク帯の伝統柄
数が多い
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博多献上柄(はかたけんじょうがら)
1200年代に博多で始まったとされるこの帯の中で、最もスタンダードな柄です。デザインソースは仏具の独鈷(どっこ)と華皿(はなさら)です。
無地
男帯においてシンプルさが受け、よく使われれます。「素材が紬(つむぎ→手で紡いだ糸で作るカジュアル生地)風」や「全体に織柄が入る場合」が多いです。
縞柄(しまがら)
たて縞やよこ縞などよく見ます。
名物裂(めいぶつぎれ→室町時代あたりに海外から輸入された染織品の柄)
※写真はイメージです。
西陣に多い、格の高い柄を織り込んだ帯です。
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アンティーク帯の素材
絹とポリエステルが多いです。素材によってお手入れのしやすさが違います。
数が多い
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絹
アンティークらしく、本物感があり、結び心地が最も良いです。使い込むと質感も代わってきます。本当に古い一品があります。
ポリエステル・化繊
和装のデメリットである保管・お手入れの大変さが軽減されます。比較的新しい時代に作られています。
木綿
主に浴衣で使う帯ですが、裏着物(うらきもの→家着物)にも。比較的安価ですが、使い込むと風合いが変わるのは天然素材ならでは。色が薄くなりやすいデメリットも有る。
ウール
昭和に作られていることが多い素材で、意外と使えます。
裏着物(うらきもの→家着物)のみならず、表着物(おもてきもの→外出着物)にも重宝します。
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アンティーク帯の色
数が多い
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紺系
茶系
黒系
グレー系
緑系
ベージュ系
白系
エンジ系
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数が少ない
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2,購入の仕方
購入場所のポイント
・男物を多く扱う店で
・帯の状態がどうなっているか確認できる
・質問できる
事です。
それを踏まえて、こちらで選びましょう
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4つの購入場所
アンティークショップ
着物古着を扱う店で探します。
その場で見られるのがメリットです。
ただ、ほぼ女物で占められているのでなかなか男物に出会えないです。
骨董市(こっとういち)・フリマ
月に一度開催されるような骨董市があれば覗いてみましょう。
意外と着物を出しているお店に出会えます。
男物もチラホラ出ています。
質問にも気さくに答えてくれます。
ネットショップ
気楽に覗けるメリットがあります。
質問なども気軽にできます。
男物を多く扱う店を探すのがポイントです。
フリマ・オークションアプリ(メルカリ・ヤフオク)
気軽にお値打ちな買い物が出来ます。
中にはお宝が眠っている事も。
写真を見て、状態の質問をしてみるとよいでしょう。
商品選びのポイント(計6点)
アンティーク帯のメリット(4点)
・今は無いデザインが手に入る(市販されていないインパクト)
・柄や質感に味わいがある(無地でも伝わる存在感)
・新品よりお値打ちの場合がある
・アクセントとして使いやすい(みえる部分が適度に小さい為)
アンティーク帯の注意点(2点)
汚れ・傷み
・古着なので基本シワ、汚れ、生地のすれはあるものと思っておいて下さい。
古さが違うのと、自分で洗えないものなので、洋服の古着とはまた違った感覚です。
長さ
・帯の長さが一定ではないので、確認しておきたいです。
以上を踏まえてオススメは
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骨董市かネットで
織りや絞りに特徴のある無地系(存在感のある物)か、
派手めな柄物・絞り系(市販にない物)を
汚れと長さに注意して
探すです。
服装
着物
御召(おめし→光沢のあるドレッシーな生地)
白
帯
兵児帯(へこおび→布製のお洒落帯)
アンティーク帯
エンジ
足袋(たび→和装靴下)
白
草履
雪駄(せった→底に革を貼ったカジュアル草履(ぞうり)の一種。男性のみ)
黒
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3,ポイント
・種類として、角帯(かくおび)と兵児帯(へこおび)、ワンタッチ角帯、角帯式の兵児帯がある
・伝統柄など現代でも見られる種類の他に、その時代ならではの柄もある
・購入場所として、アンティークショップ、骨董市(こっとういち)、ネットショップ、フリマアプリがある
・商品選びとして、アンティーのメリット、注意点などがある
・結論、骨董市かネットで、「無地系」か「派手め系」を「汚れ」と「長さ」に注意して探す
以上、男の和服着物のアンティーク帯でした。
男の和服着物でも、個性を出し易いアイテムなので色々探してみましょう。
ヨーロッパでは、アンティークの洋服を扱うお店が沢山あり、
普通の方がコーディネートに取り入れています。
日本のアンティークはおそらく平成・昭和物ですが
今、どんどん処分されており残っている物も僅かです。
是非、一本は手に入れたい所です。
ライン@のアカウント変更しました!(2021年2月13日)
文化bunka◉着物モッズ【独創的な男の和服着物の研究家】