畳み方が分からないという声はよく聴きます。
洋服とは違って、和服着物は平面裁断なのでシワなく畳む事が出来ます。
保存もこの形でするので、しっかり覚えておきましょう。
今回は、長期保存用(畳紙に入れる場合)と時短用(ちょっと置いておく場合)の2通りです。
アンティーク着物はじめました。
↓↓↓
↑↑↑
アンティーク着物はじめました。

本畳み(ほんだたみ⇒正式な畳み方)
長着(ながぎ)
本畳(ほんだたみ⇒正式な畳み方)
まず、広げてみます。
衿、衽をピッタっと重ねます
衿の首部分は内側に折り込みます
脇線をピタッと重ねる。同時に袖も重ねる。
左袖を身頃(身体部分)側に折り返します
右袖も身頃側(身体部分)に折り返します。
裾をもって、身頃(身体部分)を半分に折ります。
最後、右手で畳んだ和服着物の下を撫でて、シワになっていないか確認して終わりです。
長襦袢(ながじゅばん)
まず、広げます。
右身頃(身体部分)を内側に折り返します。
右袖をさらに折り返します
さらに、左身頃(身体部分)を折り返します
左袖をさらに折り返します
裾を持って、身頃を半分に折ります
最後、右手で畳んだ長襦袢の下を撫でて、シワになっていないか確認して終わりです。
羽織(はおり)
まず、広げます。
衿を外側に折り返します
衿を重ね合わせます。
(右の衿に左の衿をピタッと)
衿の首部分も 全て折り重ねます
(首の部分は自然と内側に折り込んでいます)
このまま、袖も左右ピタッと合わせます
左袖を身頃(身体部分)の上に折り返して置きます
右袖も同様に身頃(身体部分)に折り返します
載せるスペースにあわせて裾をおる
最後、右手で畳んだ長襦袢の下を撫でて、シワになっていないか確認して終わりです。
アンティーク着物はじめました。
↓↓↓
↑↑↑
アンティーク着物はじめました。
袴(はかま)
まず、広げます
ひだを上手く重ねます
裾を3分の1折りたたみます
さらに3分の1を折りたたみます
左の後紐を4つ折りにして、斜め下に置きます
右の後ろ紐も4つ折りにして上に交差させておきます
左の前紐を右後紐に引っ掛けます
今度は、左後紐に重ねます
さらに引っ掛けます
残りの紐を2つ折りにします
右後紐にくぐらせます。そして、右前紐を左後紐に引っ掛けます
同じく右前紐に引っ掛けます
紐を2つ折りにします
左紐で作った穴に通して完成です
帯
袖たたみ
呉服屋さんなど、普段から大量に着物を扱う形がよくやる簡易的な畳み方です。
とりあえず置いておく際に使えます。
およそ本畳み(ほんだたみ)の3分の1の時間で畳めるので、ぜひ使えるようにして下さい。
まず、衿を持ちます。
そして着物の内側から 両手を袖に出します
両手を合わせて 左手で袖口を掴みます
右手を袖から抜き、右手で袖付けを つまみます
左手で袖付けを持ち替えて、両袖を身頃に重ねる
右手で脇線を左右揃えます。同時に、袖も掴みます。
袖がバラバラにならないように、左手で押さえながら、右手で裾を持ち、半分に折り畳む。
さらに半分に折る(この時、左手で袖がくしゃくしゃにならないように押さえます)
完成です。
アンティーク着物はじめました。
↓↓↓
↑↑↑
アンティーク着物はじめました。
ポイント
•最後必ず、皴になっていないか確認する癖をつける。(このまま長期保存してしまう恐れがあるからです。)
例、着物の下の部分が折り畳んでないか。(着物の下を右腕全体で撫でてあげ、不具合がないか確認します)
例、裾線、脇線、衿がまっすぐ重なりあっているか。畳んだ内側の衿周辺が皴になっていないか。(内側も綺麗になっているか気を配る)
•畳み方には、3つ折り(S字型)と2つ折り(半分折り)があります。3つ折りは運ぶための形態で、一般的に自宅保存は2つ折りです。畳紙(たとうし)も、3つ折り用(短畳紙⇒たんたとうし。女性の帯用とも言います)と2つ折り用(長畳紙⇒ながたとうし。)がある為、和服着物を購入したら、保存用に2つ折り用の畳紙を頂くようにしましょう。
以上、和服着物の畳み方でした。
最初は、わからなくなってしまいがちですので、面倒と思いながらも、何度か練習してみて下さい。
特に、一時的に和服着物を整理しておく時、袖畳みは便利なので、動きを身に着けておきましょうね。

文化bunka【男の裏着物の研究家】