男の和服着物の応用

【男の和服着物の組み合せ方】形!色!素材!のポイント

更新日:

男の和服着物、モッズ、組み合わせ、色、黒、白

洋服に慣れ親しんだ貴方は

いつも『洋服』の組み合わせをしております。

しかし男の和服着物では

組み合わせの仕方が少し違います。

ここではそのポイントを解説していきます。

一緒に見ていきましょう。

 

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文化
感覚をつかみましょう

1、服の組み合わせ

男の和服着物、浴衣、帯、温泉、旅館、休日、お湯

長着(ながぎ→着物の事)はワンピース型なので常にセットアップ(洋服で言うところの上下セット)されています。

ですので、洋服感覚ではスーツをイメージすると分かりやすいですね。

和服着物には大きく分けると

長着(ながぎ→着物)

長襦袢(ながじゅばん)

羽織(はおり→和装ジャケット)

袴(はかま→和装パンツ)

帯(おび)

の4つに分かれます。

基本的には長着(ながぎ→着物の事)に帯と羽織(はおり)を合わせてコーディネートします。

注意点として、仙台平(せんだいひら→仙台で作られる袴(はかま)生地。グレーの縦縞柄がイメージ)の袴(はかま)は礼装です。

袴は種類にも寄りますが、感覚的にはタキシードジャケットのようなものです。

(穿くモノなのにジャケットというのはわかりづらいですが)和装では下半身の装いが格に大きく影響します。

本当の礼装では、組合せが決まっているので、今回はドレスカジュアル〜カジュアルのコーデ組み合わせを見ていきます。

洋装に置き換えると、

 

長着(ながぎ→着物の事)はシャツとパンツ

男の和服着物、シャツ、パンツ、長着、

 

羽織(はおり)はジャケット

男の和服着物、ジャケット、羽織

 

帯はベルト

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羽織紐(はおりひも)・半衿(はんえり→下の着物に付ける汚れ防止衿)はネクタイ

男の和服着物、ネクタイ、半衿、羽織紐

と考えると分かりやすでしょう。

和服着物においての、服の組み合わせとは、

羽織+長着(ながぎ)+帯

(洋装でのスーツスタイル感覚)

男の和服着物、スーツ、羽織長着姿

この組み合わせなのだと、ここでは確認しておいて下さい。

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2.色の組み合わせ

これが和服着物の色合わせだ!とはなかなか言えないものですが、こんな傾向です。

 

1.洋服感覚では 同系色(同系明度)の組み合わせを多く利用しますが、和服感覚では反対色(反対明度)の組み合わせを多用します。

 

白系の着物に、黒系の帯、灰色系の羽織

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黒系の着物に、白系の帯、白系の羽織

男の和服着物、モッズ、組み合わせ、色、白、黒

 

2.和装は原色カラーを特に嫌います

洋服感覚ではヴィヴィッドトーン(はっきりした色調)

(shinkohsya様より引用:https://www.shinkohsha.co.jp/blog/vividtone/

 

和服感覚では グレイッシュトーン(少しグレーみが入った渋い色調)

が多くみられます。

 

和服がグレイッシュトーンの理由は、

草木染め(くさきぞめ→草木から直接抽出した染料を使って染める技法)から作られる事によって渋みのある色が作られるからだそうです。

ですので、和名がついた日本色は、綺麗な色でも何処か渋さが漂う印象です。

色柄を持ってくる際も、日本色(グレイッシュトーン)の優しい色調で選ぶとしっくりきます。

 

藍色(あいいろ)長着(ながぎ→着物の事)に

銀鼠(ぎんねず)の帯

白羽織

 

海松色(みるいろ→茶色がかった黄緑色)の長着(ながぎ→着物の事)

栗色の帯

焦げ茶羽織

 

オススメは、細かい所にアクセントとなる色を持ってくる手法です。

色を使う場所として、

長襦袢(ながじゅばん→着物の下に着る着物)

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半衿(はんえり→長襦袢ながじゅばんの衿に付ける付け衿)

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羽織紐(はおりひも→羽織の前を留める飾り紐)

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などがあります。

※長襦袢(ながじゅばん)は、袖口から少し覗きます。

 

墨色の長着に、銀鼠の帯、白羽織、赤色の羽織紐

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白長着に、墨色帯、黒羽織、藤色の半衿

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鼠色の長着(ながぎ→着物の事)に、黒の帯、白羽織、藤色の長襦袢(ながじゅばん→下に着る着物)

3.形の組み合わせ

 

全体的な形について

洋服感覚では(立体服を使って)立体感のある形を作り出す事が多いです。

全身タイトのIライン

 

あるいは少しゆったり違和感のないように繋げるAライン

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Yライン等あります。

和服感覚では(平面服を使って)下半身が立体的な筒状(裾が細まります)を理想としてます。

基本はYラインです。

上半身はゆったりで、下半身はぴったりです。

特に下半身はぴったりタイトに着るというのが美しい着方です。

男の和服着物 基本構成 長着

 

(太さ、長さについて)

そこに羽織(はおり)をふわっと羽織ります。

・羽織丈の長さ

短い→スタイリッシュ

長い→お洒落感

 

・帯の太さ

太い→装飾的

細い→粋でシンプル

※羽織(はおり)、長着(ながぎ→着物の事)共に、形に変化が無いので戸惑う方もみえますが、

紳士服のテーラースーツを例にとっても、

社会的な服は同じく形がほぼ決まっています。

4.素材の組み合わせ

長着(ながぎ→着物)・羽織

男の和服着物 単衣

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男性の和服着物で使われる素材は、

羽二重(はぶたえ→艶のある上等な絹織物)

御召(おめし→凹凸のシボがあり、艶もあるちょっと上品な絹織物)

縮緬(ちりめん→凸凹した表面の絹織物)

紬(つむぎ→手で紡いだ素朴な絹織物)

木綿

ウールです。

このうち、羽二重(はぶたえ)は礼装用なので、組み合わせは決まってしまいます。

また、麻やウールは季節感も関係してきます。

男性物は、

基本御召(おめし)

縮緬(ちりめん)

紬(つむぎ)

の3種類の素材(これに木綿を加えても良いです)を組み合わせていきます。

素材感を見て判断しましょう。

※当然同素材の羽織(はおり)、長着(ながぎ→着物の事)の組合せ(これをお対と言います)はピッタリ合いますので、ここでは省きます。

(つむぎ)の長着(ながぎ)に、御召(おめし→凹凸のシボがあり、艶もあるちょっと上品な絹織物)羽織。

(つむぎ)の長着(ながぎ)に、縮緬(ちりめん→表面に凹凸のシボがある生地)の羽織。

縮緬(ちりめん→表面に凹凸のシボがある生地)長着に、御召(おめし→凹凸のシボがあり、艶もあるちょっと上品な絹織物)の羽織。

縮緬(ちりめん→表面に凹凸のシボがある生地)長着に、(つむぎ)の羽織

御召(おめし→凹凸のシボがあり、艶もあるちょっと上品な絹織物)長着に縮緬(ちりめん)の羽織

御召(おめし→凹凸のシボがあり、艶もあるちょっと上品な絹織物)の着物に、(つむぎ)の羽織

 

男の和服着物 角帯

角帯の種類は基本絹織物で、どの素材の長着でも合わせられると思って良いです。

 

博多帯{はかたおり→博多で作られる丈夫な帯。献上柄(けんじょう柄が有名)}

 

西陣織(にしじんおり→京都西陣で作られた帯。)

(wabitasブログ様より引用:https://www.wabitas.com/blog/?p=12502

 

綴れ織(つづれおり→古代から作られる格の高い帯。)

 

たまに、染帯(そめおび)や、ミンサー織り(沖縄の木綿織り物)あるようです。

織り方で風合いが変わります。

男の基本は博多(はかた)がオールマイティーです。

余裕が出たら好みに応じて、博多(はかた)以外の帯も取り入れてみましょう。

ご自身の組み合わせができると良いですね。

 

アンティーク着物はじめました。

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5.ポイント

・洋服でもカジュアルよりも、スーツスタイルのドレッシーなスタイルをイメージすると比較的わかりやすいです。

・色の組み合わせは、初めてだとわかりにくいです。雑誌を見るとだんだんわかるようになります。

・形について、ヨーロッパのギリシャ神話に出てくるワンピーススタイルをイメージしてしまうと 誤りです。(ヨーロッパスタイルではスカート状になり腰の位置に帯を締めてしまっています。)

・和服着物は基本的には シワもなく、平面的に体を見せます。理想は筒状です。

・最後に、素材合わせは難しいので、実際に試しながら覚えてい着ましょう。

 

以上が合わせ方になります 。

これは感覚なのでご自身で試してみましょう。

その為には、自宅に居る時に組み合わせを試す事が重要です。

ぜひ身に付けてください 。

文化
楽しんで やってみましょう

 

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いざ、普段着生活。

文化bunka◉着物モッズ 【独創的な男の和服着物の研究家】




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