貴方はきっと古着和装の取り入れから始まると思います。
しかし、ワンアイテムだけでも自分にピッタリのオーダーや既製新品はとても魅力的です。
そこで一度は訪れてみたいのが呉服屋さんです。
ただ、呉服屋さんに行った経験のある方は分かると思いますが、一般的な呉服屋さんで男着物を見る事は殆ど出来ません。
呉服屋さんの96%以上(肌感覚)は女性用着物で占められているのです。
また、お店によっては冷たい対応をされたり、強引な販売をされる恐れもあります。
あなたに必要なのは男着物を専門に扱い、初心者にも親切丁寧な「真の男着物専門店さん」です。
全国的にも珍しい「男着物の専門店さん」を紹介したいと思います。
今回はややガチ和装にも興味を持った方向け情報になりますが、
ワンアイテムだけ、自分の理想を追求したい方にもオススメです。
一緒に見ていきましょう。
先に結論をお伝えすると
・藤木屋 (東京都上野)
・男着物ドットコム (神奈川県厚木)
・あづまやきものひろば (愛知県西尾)
・京屋 着物と作務衣の専門店(愛知県豊田)
です。
ライン@のアカウント変更しました!(2021年2月13日)
目次
1、 条件・定義
「真の男着物専門店さん」の条件・定義を以下にまとめます。
我々が専門店さんに求めている条件として
・男物の扱いが半分以上(男女兼用も含む)
・スタッフさんが男性、もしくは男着物に精通している女性
・ 押し売りがなく親切
2、お店の紹介
全国にある
オススメ男の和服着物の専門店さんは以下のお店です。
↓↓↓
東京
・藤木屋(ふじきや)さん(東京都上野)
こちらです。
↓↓↓
藤木屋
https://fujikiyakimono.com
デニム着物(デニム生地のカジュアル着物)の盛り上がりは、このお店の影響が大きいと思います。
おしゃれの一つとして男の和服着物をリーズナブルな形で提案してくれます。
洋物MIXスタイルが得意で、洋服好きな方がお客様に多い印象です。
特徴は
・お値打ちで気軽な和装を体現した店
・洋服好きな方の選択肢としての提案
・元テーラーである店長さんの切り口
・お値打ちで気軽な和装を体現した店
高額で敷居の高い印象を持たれがち店が多い中
こちらは、貴方も気軽に出掛けられます。
商品も既製品の着物がメインで、面倒なオーダーの手間が省け
小物も含めお手頃価格に収まっています。
まるで和装版セレクトショップな印象です。
・洋服好きな方の選択肢としての提案
お店を出入りするお客様はガチガチの和装好きというよりは
ファッションの選択肢として和装を選んでいる印象です。
特にデニム着物などは洋服に慣れ親しんだ方にはお馴染みの素材で大人気です。
従来の和装姿から一歩踏み出したスタイルを好んでおり、洋服と組み合わせて楽しむ「洋物MIX」というジャンルになると思います。
帯や小物も従来の男物ではあまり見ない綺麗な色を使った物で溢れています。
・元テーラーである店長さんの切り口
「着物もアパレルである」という言葉が示す通り
着物を洋服と同じ目線で見てらっしゃいます。
そこには、着物をより日常に溶け込まそうという意志を感じます。
特徴的なアイテムとして
筒袖着物(つつそできもの)という物があります。
これは着物の特徴である袖下(長い袖の下)を洋服のように短くした着物です。
これにより、洋服とのミックスがより容易になりました。
今後も元テーラーの視点で新しい試みがなされると感じます。
男着物.comさん(神奈川県厚木市)
こちらです
↓↓↓
男着物.com(染めと着物 たちばなや)
https://www.kimonosugata.info/
〒243-0012
神奈川県厚木市幸町4-11
046-228-0557
■ 営業時間
10:00~20:00 (1/1~5は休業)
来店の場合は事前に、必ずご予約下さい
■ お電話 お問い合わせ時間
09:00~21:00 (1/1~5は休業)
店舗名はたちばなやさんです。
神奈川県で「完全男着物専門店」とした、存在感のあるお店です。
カウンセリングを重視しており、しっかり時間を取って全くの素人さんでも分かりやすく教えてくれます。
予約制ですが“買わなくてはいけないプレッシャー”も全くないです。
商品ラインナップも幅広く、木綿、シルック(高級ポリエステル)高級反物(たんもの→巻物生地)まで取り揃えているようです。
オリジナル商品にも力を入れています。
特徴は
・じっくり男着物の基礎から教えてもらえる
・商品のラインナップに初心者から上級者にまで対応できる幅がある
・圧倒的な男着物だけの品揃え
・じっくり男着物の基礎から教えてもらえる
マンツーマンで初めての着物についてレクチャーをうけ、またお客様のご希望をしっかり聞いていただけます。
このカウンセリング重視の姿勢は、従来の呉服屋さんの魅力の一つ
しかも、押し売りの印象は微塵も感じません。
純粋に「男着物を始めたいんだけど、購入するかはわからないからお店に行けない」という方には
ありがたい存在です。
また、呉服屋さんでは中々聞けないような(和装生活での)ちょっとした工夫もアドバイスしてもらえます。
・商品のラインナップに初心者から上級者にまで対応できる幅がある
初心者さんの場合、定番的なアイテムが好まれます。
もちろんしっかりとその要望に答えてくださいますが、
「定番はもう持ってるけど、もう少し変わった物も欲しい」というベテランさんにもしっかり対応していただけます。
中には、その願望を叶える為にオリジナルで作成したお品も多数あるようです。
・圧倒的な男着物だけの品揃え
通常は呉服の世界ではお客様の90%以上が女性です。
当然、女性を対象にした商品で溢れます。
こちらのお店ではそんなレアな男向け着物の数々を一堂に揃えてあるので、様々な
反物を見ることが出来ます。
帯と着物の組み合わせや羽裏(はうら→羽織の裏地)小物までを
その場で選ぶ事ができるのは専門店ならではです。
愛知県
あづまや きものひろばさん(愛知県西尾市)
こちらです
↓↓↓
あづまや きものひろば
実店舗の営業時間:10:00〜19:00
ネット店舗:10:00〜19:00
定休日:火曜日・水曜日
愛知県西尾市吾妻町277-2
電話番号 0563-57-4091
※ご来店時にご予約は必要ありません。お客様のご都合が良いお時間にお越しくださいませ。
女着物も取り扱っていますが、男着物もお店の半分近くになります。
大変親切で、着物を楽しみたいというお客様の気持ちを非常によく汲んでくれます。
それぞれのお客様の希望に合わせた接客力が強みのようです。
ネット配信「あづまや きものひろば てれびじょん」 でもお馴染みです。
三代目のご主人は毎日和服着物をお召しになられており、
和装生活での疑問にも答えていただけます。
特徴は
・きものをファッションの一部にする事を推奨されており、三代目ご自身も和装生活(洋服を捨てた)
・ネット配信番組を運営されており、ネットでの情報を得る事も出来る
・着物を好きな方が純粋に立ち寄って交流できるスペース
・きものをファッションの一部にする事を推奨されており、三代目ご自身も和装生活(洋服を捨てた)
実は呉服屋さんでも完全に和装生活をされているのは大変珍しく、
私も数人しか知りません。
三代目のご主人は、まさに和装が好きすぎて洋服を捨てたという方です。
日常が和装という世界で生きてらっしゃいます。
当然、プロの着物屋さんなのでカジュアルとフォーマルはお手のもので、
「着るもの」=「普段着きもの」、「着飾るもの」=「よそいき着物」としっかり認識され、どちらにも完全サポートして頂けます。
通常の呉服屋さんはフォーマルを重視する傾向にありますが、
こちらのお店ではカジュアルとフォーマル偏りもなく、ファッションの一部にしたいという思いが感じられます。
そんなファッション着物の実践者である三代目とのお話では、「気軽に和装を始めてみたいんだけど・・」という方にとって有益な情報が得られると思います。
・ネット配信番組を運営されており、ネットでの情報を得る事も出来る
普通の呉服屋さんでは、来店した際に着物の知識が得られるという形です。
しかし、なんとこちらでは着物情報番組「あづまや きものひろば てれびじょん」を運営されており
どこでも着物の勉強ができる環境が整っています。
内容は初心者さんに必要な基礎知識から、ベテランさんも納得の上級知識まで幅広く網羅されています。
特に必見なのは、実際に産地を訪れ工房で撮影されたりする産地ツアーです。
私も新潟県十日町(とうかまち→着物の有名産地)を見学に行く際、参考にさせて頂きました。
・着物を好きな方が純粋に立ち寄って交流できるスペース
お店の印象を最も表しているのが、和装をしたお客様が気軽に遊びにくるという点です。
通常の呉服屋さんでは考えにくい事ですが、
何か商品が欲しいという理由だけでなく、和装スポットのように集まる感覚です。
お客様もお店のメッセージ「着物屋の敷居を下げたい」「怖いイメージを解消したい」というのを感じているのだと思います。
また、主催されているイベントもあり(ここが大変共感する所なのですが)本当にワクワクするような企画を打ち出されています。
まさに着物そのものだけでなく、着物を着てどう楽しむか?を真剣に考えてらっしゃる印象です。
京屋 着物と作務衣の専門店(愛知県豊田市)
こちらです
↓↓↓
京屋 着物と作務衣の専門店
https://kyoya-toyota.jp/
実店舗の営業時間:10:00〜19:00
定休日:毎週火曜日・第1/3月曜日
住所:〒473-0901 愛知県豊田市御幸本町3丁目19
電話番号: (0565) 28-0808
駐車場:あり
全国でも珍しい、着物と作務衣の専門店「京屋」さんです。
当然こちらの強みは作務衣の専門性です。
ご主人は作務衣を普段着として活用されており、作務衣の知識や工夫は是非聞きたいところです。
また、着物姿もとても素敵で、メンズ着物ファンならば盗みたくなるような「小物の組み合わせ」をされます。
ご主人の柔らかいフラットな人柄と、初見のお客様にも語る「和の魅力を普段の生活に」という熱い想いが心に残ります。
特徴は
・「和の良さを普段に取り入れて欲しい」という思いが本気。初めてのお客様にも想いを語ってらっしゃる。
・作務衣の専門店だけあって、中々お目にかかれない一品を試す事ができる。
・ご主人がSNSを積極的に活用されており、普段の生活に和を取り入れる具体例を提示してくれる。特に、DIY精神で生み出す数々の工夫は必見。
・「和の良さを普段に取り入れて欲しい」という思いが本気。初めてのお客様にも想いを語ってらっしゃる。
私が初めて訪ねた時にも
「皆さんにもっと気軽に和服を楽しんで欲しいなぁ〜と思ってるんです。」
という言葉が聞け、とても印象に残っています。
作務衣も着物も基本は普段着を意識した木綿などがラインナップされ、
これを着て生活したら楽しいだろうなとイメージさせます。
「和の良さを普段に取り入れて欲しい」
勿論、ほとんどの着物屋さんも同じ気持ちだと思いますが、
商売として考えた際、礼装着物に集中するメリットは計り知れないものです。
初見のお客さんになかなか言えない言葉だなと感じます。
・作務衣の専門店だけあって、中々お目にかかれない一品を試す事ができる。
普段着の和を象徴するアイテムが作務衣(さむえ)です。
元々僧侶の作業着として有名ですが、一番生活に和服を取り入れやすいと注目されています。
ご主人も普段から着物や作務衣を着ていますが、
特に作務衣に関して
(さすが生活に取り入れているだけあって)数々の工夫やノウハウを生み出しています。
また店内の奥の方にはずらっと様々な作務衣が並んでおりました。
気軽に試着もでき、ご主人の意見を聞きながら考える事ができます。
・ご主人がSNSを積極的に活用されており、普段の生活に和を取り入れる具体例を提示してくれる。特に、DIY精神で生み出す数々の工夫は必見。
堅苦しくないスタイルでSNS発信されているご主人。
それは、「着物」に含まれる「しきたりとルール」というイメージをいい意味で壊してくれます。
SNSでのお着物姿は、(男物ではあまり出会う事のない)綺麗な色やインパクトのある柄でとても楽しいです。
ともすると、既成概念を壊そうとしすぎて、奇をてらう激しい色柄が目に付くこの頃です。しかしこちらは男の普段着らしく、嫌味のないちょうどいい按配で安心感が感じられます。
着物でアウトドアやDIYで楽しみながら作成したトランクなど、
和を上手く取り入れるとこんな楽しい生活が待っているんだとワクワクしてきます。
3、ポイント
・男着物専門店の条件は
「男物が半分以上」
「スタッフさんが男性、もしくは男物に精通したスタッフさん」
「押し売りが無く親切」
・オススメ出来るお店は
藤木屋さん(東京上野)
男着物.comさん(神奈川厚木市)
あづまや きものひろばさん(愛知県西尾市)
京屋 着物と作務衣の専門店(愛知県豊田市)
以上、男の和服着物の専門店でした。
少ないとはいえ、全国には信頼のおける男の和服着物専門店があります。
まずはご自身の地域で求めるスタイルに近いお店を訪れてみて下さい。
かなりの情報量が得られますし、刺激にもなりますよ。
今回はややガチ和装にも興味を持った方向け情報でしたが、
ワンアイテムだけ、自分の理想を追求したい方にもオススメです。
今後もどんどんオススメ店をご紹介していきます。
お楽しみに。
ライン@のアカウント変更しました!(2021年2月13日)
文化bunka◉着物モッズ【独創的な男の和服着物の研究家】