※こちらは和風ベースのスタイル(洋物MIX:和風99%未満のスタイル)の方向けの記事です。
和風MIXスタイルで和装ベースの服装(特に洋物MIX:和風99%未満のスタイル)をしていると
色々なところで戸惑うと思います。
洋服ベースの服装(和風味スタイル:和風20%未満、和味スタイル:和風40%未満)との比較で、勝手の違う所を中心にお話していきます。
着続ければ自然と行動が最適化すると思いますが、事前に覚えておくと便利です。
ポイントは裾を地面にすらせない様にする事と、袂(たもと⇒袖下の事)を引っ掛けない様にする事です。
(ちなみに特に覚えて欲しい動作はトイレの部分になります。他はどうにかなります。)
では、一緒に確認していきましょう。
ライン@のアカウント変更しました!(2021年2月13日)
1.和服ベースでの生活編
トイレ
トイレの仕方(小)
股を開く
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両手で前を開いて戻らないようにする
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用をたす
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※注意
最後、尿を切る為に上下に振ると雫が後身頃(うしろみごろ→後ろの着物生地。正確に言うと足の後ろ生地なので、内側生地。)につきます。
ですのでトイレットペーパーを活用し拭き取ります。
トイレの仕方(大)
洋式トイレが比較的良いようです。
出来ればウォシュレットが良いです。(例は和式をイメージしています。)
まず、羽織を脱ぎます(荷物用のフックにかけておきます。)
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背縫い(せぬい→背中の縫い目)を裾からつまんで、帯の後に挟み入れます(下から上へ)これを端折る(はしょる)といいます。
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残った左右の裾もつまんで左右の帯に挟み入れます(上から下でOK)
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左右の袖と、帯周りの裾の束を腕で抱えながら用を足します
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拭きます
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流して手を洗います(手拭い等で必ず手を拭きます。水シミ防止)
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手を拭いた後、左右のおはしょり(裾を捲り上げる事)から後ろのおはしょり(裾を捲り上げる事)まで戻していきます
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着崩れを整えて終了です
動作
座る
座り方
前が開かないよう押さえて、お尻を膝裏まで撫でながら座ります
⇩
この時、背もたれにもたれ過ぎないようにしましょう
しゃがみ方
股を広げず膝を折り、手で前を抑えながらゆっくりしゃがみます
⇩
この時、裾が地面に付かないように気を付けます
移動
歩き方
地面にカカトをすらせるように歩きます。
細かく歩くのでなく、大きく歩くようにします。(裾がまとわりつくのを広げながら歩くため)
走り方
右手で、左前褄下(つました→衿の下)辺りを持って少し引き上げます
⇩
空間を開けて走ります
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転ばないよう気を付けます
車の乗り方
ドアを開けます
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お尻から車内に入り、座席に座ります。(この時、足はまだ車外です)
⇩
身体を正面に向けると同時に足を車内に入れます(よっこいしょといった感じで)
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ドアを閉めます
運転
車の運転の仕方
裾があぶないので帯に端折っておく
⇩
まず草履は危ないのでドライビングシューズかクロックスサンダルを用意します
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シートベルトをする際、袖を挟まず自由が効く状態にします(車内にタスキを用意して袖下をまとめるのがベスト)
⇩
エンジンを掛け運転します
自転車・スクーター系の乗り方(注意:決して和装でスクーターを推奨しておりません。どうしても仕方ない場合のみ)
時々、夏祭りでスクーターに乗っている浴衣男子を見かけます。
やはりそのままでは危ないのでいくつか工夫をします。
・袴(はかま→和装パンツ)を付ける。あるいは股引(ももひき→祭りで履くようなピタピタパンツ)を着物下に穿き、裾を端折って(はしょって→まくって帯に差し込み足元が邪魔にならないようにする事)おく
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・雪駄(せった→草履の一種)は仕舞い、クロックスなどの簡易スリッポンにする
⇩
・袖は必要に応じて襷(たすき→くくる為の紐)でまとめる
⇩
・エンジンをつける
階段の上り方
階段では、特に裾を踏みつけない様に気を付けます。
上り
・右手で上前(左身頃の事。着て前合わせした時、外側になる部分)と下前(右身頃の事。着て前合わせした時、内側になる部分)を摘まんで少し持ち上げます
⇩
・爪先(つまさき)で上ると良いです
下り
・同じく、上前と下前を右手で摘まみます
⇩
・爪先から降ります。(降りる時は急がず、裾を踏まない様に気を付けます。)
天候
雨の時
古典的には蛇の目傘(じゃのめがさ)に
高下駄(たかげた→地面から高さがある下駄)+
爪皮付き(つまかわつき→つま先につける雨カバーの事)が良いのですが、
現代だと、洋傘に雨用カバー付き草履(底も雨対応で滑り難い、防水)でしょうか。
珍しいですが、男性用の雨コートがあるとベストです。
足袋(たび→和装靴下)は万が一の為に予備を用意しておきます。
風
強い風が吹く時は、舞い上がらない様に前が開いていないコートがあると便利です。
特に裾がめくれてしまいがちなので、右手で上前(うわまえ→着て前合わせした時、上になる部分)を摘まんでめくれない様にします。
食事
食事の仕方
和服着物は絹で出来ている物が多いので、食べ物汚れが付かないように気を付けます。
・手拭い(てぬぐい→和装ハンカチ)を用意して、膝の上にかけておきます
⇩
・物を取る時は袖下が食べ物に付かないよう反対の手を添えます
⇩
・飲み物はこぼさないよう少し遠くの位置に置きます
関連記事 >>【男の和服着物の手拭い】日本好きでも意外に知らない2つの手法!?
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物の取り方
基本、袖の始末を気にかけます。
・机の物を取る時は、手で袂(たもと→そで下の事)を持ち上げます
・上の物を取る時(つり革、荷物)は、空いている手で袖口を掴んで添えます(腕が丸見えになるのを防ぐ為)
2.ポイント
・動きに関しては袂(たもと→袖の下の事)と裾、帯、履物を中心に気を付け、カバーする動きを身に着けると良い
・結構多いのは、「ドアノブに袖口を引っ掛けて袖口が裂ける」
・状況によっては服装を工夫して対処していく
・現代の新素材や技術も積極的に取り入れるとより快適
・洋装のスーツ同様、和服独特のしぐさがある。その動きを洗練させ、魅力的なスタイルを確立する
以上、男の和服着物の生活で気を付けるポイントでした。
大体初心者が困るポイントですので、マスターしましょう。
頑張り過ぎないよう、マイペースで良いので少しづつ着ていきましょう。
着れば行動が身についていきます。
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