男の和風スタイルweb学校

【男の和服着物の着崩れ直し方】椅子やトイレ後の3つの直しポイント

更新日:

着始めで困るのが着崩れです。

洋服と違い、和服着物はシルエットを作り出すのはメーカー(服の作り手)では無く、ユーザー(服の着用者)の仕事です。

当然、シルエットの修正もユーザーが引き受けなくてはなりません。

特に初心者の方は、あらゆるシーンで着崩れがちです。
一度着崩れてしまったら最後、

もう一度最初から着直さなくてはいけないのかと思ってしまいますが、安心してください。
少しの手直しで改善出来ます。
では、見ていきましょう。

結論

・衿元、裾、帯回りが危険。シーンとしてはトイレ、階段、椅子です。

・それぞれ対策があります。しかし崩れが酷ければ一度着用し直す必要があります

 

関連記事>>【男の和服着物の生活で気を付けるポイント】トイレはどうする?

 

ライン@のアカウント変更しました!(2021年2月13日)

↓↓↓

 

文化
自分で手直し出来るのは自信になりますよ

1,着崩れやすい箇所とシーン

着崩れやすい箇所

衿元

正しい

・着物の衿元から、半衿{はんえり⇒着物の下に着る長襦袢(ながじゅばん)の衿の汚れ防止衿}が親指一個分見えるのが正しい

 

着崩れ

・見えすぎたりする

・逆に見えなかったりする

・左右ゆがんだりする

正しい

・裾は先細り(さきぼそり)が正しいです

 

着崩れ

・裾が広がる

・下前(したまえ⇒身体前で重なり合う部分の内、体に近い方)が裾から覗いてしまう

・裾が上がってしまう

帯回り

正しい⇒

・腰の位置に帯があり、帯周辺にはしわもない状態

 

着崩れ⇒

・ウエスト位置に帯が上がってしまう

・帯結びが解けてしまう

・帯周辺にしわが寄る

シーン

トイレ

・小の時

用を足す時に和服着物の前を開き過ぎて衿元が崩れる。または、裾が広がったままになる

帯が上がったままになる

〔そうならない為に〕

・用を足す時に必要以上引っ張らない

・開け方も、帯周り部分は引っ張らず、中央から裾部分にかけ広く開けるようにする

・用を足す間、股を広げて状態をキープする

 

・大の時

・用を足す時に裾をまくり過ぎて、帯周りから崩れてしまう

・裾が広がる

・襟元が崩れる

〔そうならない為に〕

・裾まくりは引っ張り過ぎず、余裕を持ってする

階段

・上る時

・裾を踏んで裾が下がる

・裾が下がった事で、衿元、帯周りも崩れる

〔そうならない為に〕

・右手で上前と下前を脇でつかみ、少し持ち上げて裾を踏まない様に気を付ける。

椅子

・座っている時

背もたれに持たれると、帯結びによっては解けます。

リラックスして股を開き過ぎると、裾が広がり、帯周りも崩れてきます。

〔そうならない為に〕

・背もたれにもたれない

・帯結びを、崩れにくい片ばさみ(かたばさみ⇒帯結びの一つで、ハの字に見える)の結びにする

・股を開かない事を心掛ける

 

・立ち上がる時

・裾を踏みつけたまま立ち上がると、裾線(すそせん⇒裾のラインの事)が崩れます。

・裾が下がった事で、衿元、帯周りも崩れる

〔そうならない為に〕

・立ち上がる際に裾を踏んでいないか確認する

・右手で右脇線(右の脇の線縫い目)を掴み、持ち上げながら立つ習慣を身につける。この時、上前(うわまえ⇒体前で重なる部分で表にくる所)と下前(したまえ⇒体前で重なる部分で内側にくる所)を同時に掴むようにして持ち上げます。

2,直し方

衿元

・左右非対称になったり、緩んだ時

上前(うわまえ⇒体前で重なる部分で表にくる所)を広げて下前(したまえ⇒体前で重なる部分で内側にくる所)の衿を左方向に引っ張ります。

その後、上前の衿も右方向に引っ張り整えます。

・長襦袢{ながじゅばん⇒長着(ながぎ⇒着物)の下に着る着物}が崩れた時

長着(ながぎ⇒着物)の上前(うわまえ⇒体前で重なる部分で表にくる所)と下前(したまえ⇒体前で重なる部分で内側にくる所)をめくり、長襦袢を露出させ、さらに長襦袢の上前をめくり、長襦袢の下前胴部分(腰紐が結んである所)の衿を持ち、左方向に引っ張ります。

続いて上前の胴部分(腰紐が結んである所)の衿を持ち、右方向に引っ張り、裾線(すそせん)と裾の開きを修正します。

・長着(ながぎ⇒着物)が崩れた時

A、簡易的な直し方

長着(ながぎ⇒着物)の懐に手を入れ、右手で下前(したまえ⇒体前で重なる部分で内側にくる所)衿を左方向に引っ張り、左脇線に持っていきます。

同様に、右手で上前(うわまえ⇒体前で重なる部分で表にくる所)の衿を右方向に引っ張り、裾線(すそせん)と裾の開きを修正します。

 

B,しっかりした直し方

長着(ながぎ⇒着物)の上前(うわまえ⇒体前で重なる部分で表にくる所)と下前(したまえ⇒体前で重なる部分で内側にくる所)をめくり、右手で下前(したまえ⇒体前で重なる部分で内側にくる所)衿を左方向に引っ張り、左脇線に持っていきます。

あとは同様にして、右手で上前(うわまえ⇒体前で重なる部分で表にくる所)の衿を右方向に引っ張り、裾線(すそせん)と裾の開きを修正します。

最終的に裾つぼまり(すそつぼまり⇒裾に向かって細くなっていく形)に持っていきます。

帯周り

 

・帯周りがシワになった時

帯周りのシワをとるため、指を帯に入れ、お腹全体に沿わせるようにしシワを伸ばしていきます。

・帯が上がってしまった時

親指を帯の中に左右入れ、少し体重をかけながら下へ下へと押し下げていきます。

・帯が緩んだ時

一度帯結びだけ直します。

・帯が大きく緩んでしまったり、崩れてしまった時

一度帯をほどき、もう一度最初から結び直します。

3,ポイント

・それぞれ部分的な修正の仕方があります

・基本的崩れるものだと認識しましょう

・着崩れ直しを習慣化しましょう

・自分の着崩れのパターンを理解しましょう

・基本、崩れる場所は、襟元、帯周り、裾です。この辺りだと理解してお着ましょう

・大きく着崩れてしまった場合のみ、一度着直しましょう

結論

・衿元、裾、帯回りが危険。シーンとしてはトイレ、階段、椅子です。

・それぞれ対策があります。しかし崩れが酷ければ一度着用し直す必要があります

以上、男の和服着物の着崩れ直し方でした。

これで、安心して外出が出来ますね。

古典的な着物は洋服に比べると着崩れるものだと認識し、常に修正し続ける癖をつけていきましょう。

初めてスーツを着た時のように、最初はぎこちないと思いますが、いつの間にか体がそれに対応していきます。

小さな修正を繰り返す。

体がどんどん慣れていく。

自分の動きが着物用になっていく。

着崩れにくくなる。

 

このサイクルを回していきましょう。

 

ライン@のアカウント変更しました!(2021年2月13日)

↓↓↓

文化
着て、直し、着て、直しで経験値を積みましょう

文化bunka◉着物モッズ 【独創的な男の和服着物の研究家】

  • B!