男の和服着物にとって、袴や股引(ももひき→和装タイトパンツ)は大切なアイテムです。
しかし、困るのがトイレでの用の足し方です。
普通の「男の和服着物のトイレ方法」は、以下の記事をご覧ください。
↓↓↓
和服着物のトイレ
今回は、袴・股引(ももひき→和装タイトパンツ)等のパンツ系でのトイレについてご紹介します。
一緒に見ていきましょう。
結論
・袴は3種類。馬乗り袴と行灯袴そして野袴などがあります。
・その他、下半身につける物として、股引(ももひき→極細のパンツ)、褌(ふんどし→和装パンツ)などがあります
・用を足す場合、 基本的には「個室がある事」と「(服を掛ける)フックがある事」が条件だと思われます
小の時は脱がなくても、大の時は全て脱がなくてはけない場合があります
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要点だけであれば、3ポイントをご覧下さい
1.袴の種類
袴
・馬乗り袴(うまのりばかま)
一般的な袴です。
パンツ式になっており、武士がよくつけています。
文字通り馬に乗れるように作られている袴です。
関連記事 >>【男の和服着物の袴】初心者でも分かる4つの種類と3つのつけ方解説
・行灯袴(あんどんばかま)
スカート状の袴です。
昔から主に女性が使いますが、男性用ももちろんあります。
女学生の卒業式などで使う袴は大抵この行灯袴(あんどんばかま)です。
・野袴(のばかま)
活動的に作られていて、足首で細くなっている野良仕事用(のらしごと)の袴です。
学生服で言う「ボンタン(昔のヤンキーパンツ)」タイプです。
主にカジュアル用として動きやすい形になっています。
色々な種類があります。
着用法として普通の袴とほぼ変わりません。
袴以外の穿く物
・股引き(ももひき)
パッチとも呼ばれる、昔の職人さんが履く極細のパンツです。
洋服のパンツと違ってお尻を包むように履きます。
主に木綿素材の紺色で、今でもお祭りの衣装として履かれます。
下着
・褌(ふんどし)
下半身用の下着です。和装ブリーフのようなもの。
長方形の布で出てきていて、表地は主に木綿です。
昔は他人から見えても割と平気なアイテムだったらしいです。
伝統的なものとして、越中(えっちゅう)ふんどしと六尺(ろくしゃく)ふんどしがあります。
越中(えっちゅう)ふんどしはより簡易的なものです。
6尺(ろくしゃく)ふんどし
長さ:約1尺(約38cm)✕6=6尺(約2m28cm)
幅:約16cm~34cm
長方形の布です。
本当にシンプルな下着で、巻きつけて使用します。(Tバック状態)
越中(えっちゅう)ふんどし
長さ:約1m20cm
幅:約16~34cm
六尺(ろくしゃく)褌を使いやすくしたものです。
ふんどしの端に紐が左右についており装着が楽です。
関連記事 >>【男の和服着物の褌】長方形の布で作られた健康パンツ!2タイプとは?
2.種類別トイレ法
袴
馬乗り袴(うまのりばかま)
パンツ式になっている袴のトイレ方法です。
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小の時
基本個室に入る
↓
左右どちらかの裾を股の高さまで持ち上げる
↓
横から股間を出す
↓
用を足す
↓
ティッシュを使いしずくを静かに吸収する(股間を振るとしずくが飛び散るので)
大の時
条件として「個室に入る事」、「(服を掛ける)フックがある事」です。
基本個室に入る
↓
(服を掛ける)フックがある事を確認する
↓
羽織(はおり→和装ジャケット)を脱ぎ、フックにかけておく
↓
袴の後ろ紐を解き(緩め?)、腰板(こしいた→袴の腰部分)を下ろす
↓
袴の左右裾を袴の前紐に挟み込む
↓
和服着物の裾をお尻上までしっかりめくり用を足す
↓
終わったら着物を戻し、袴を付け直す
↓
シワなどに注意して出る
※注意
基本は一度袴を脱いだほうが良いです。
脱いだ袴をフックにかけます。
行灯袴(あんどんばかま)
スカート状の袴のトイレ方法です。
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小の時
基本個室に入る
↓
羽織(はおり→和装ジャケット)を脱ぎ、フックにかけておく
↓
袴の前部分の裾をめくり上げる(腕で押さえる)
↓
股間を出す
↓
用を足す
↓
ティッシュを使いしずくを静かに吸収する(股間を振るとしずくが飛び散るので)
↓
終わったら着物を戻し、袴を戻す
↓
シワなどに注意して出る
基本は馬乗りと同じですが、大の時にはワープできます。
大の時
基本個室に入る
↓
(服を掛ける)フックがある事を確認する
↓
羽織(はおり→和装ジャケット)を脱ぎ、フックにかけておく
↓
裾をめくり上げる
↓
袴の紐に前、後ろ、左右横の裾を挟み込む
↓
和服着物の裾をお尻上までしっかりめくり用を足す
↓
腕で抑えながら用を足す
↓
終わったら着物を戻し、袴を戻す
↓
シワなどに注意して出る
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野袴(のばかま)
ボンタン式(昔のヤンキーパンツ)になっている袴のトイレ方法です。
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物理的に、裾が狭く馬乗り袴のような用の足し方ができないです。
小の時
基本個室に入る
↓
羽織(はおり→和装ジャケット)を脱ぎ、フックにかけておく
↓
袴の紐を全て解く
↓
袴を下げる
↓
股間を出す
↓
用を足す
↓
終わったらティッシュを使いしずくを静かに吸収する(股間を振るとしずくが飛び散るので)
↓
和服着物を戻し、袴を付け直す
↓
シワなどに注意して出る
※注意
最近のものはチャックがあったりしますので、その場合は洋服と同じです。
大の時
条件として「個室に入る事」、「(服を掛ける)フックがある事」です。
基本個室に入る
↓
(服を掛ける)フックがある事を確認する
↓
羽織(はおり→和装ジャケット)を脱ぎ、フックにかけておく
↓
袴の後ろ紐を解き(緩め?)、腰板(こしいた→袴の腰部分)を下ろす
↓
和服着物の裾をお尻上までしっかりめくり用を足す
↓
終わったら和服着物を戻し、袴を付け直す
↓
シワなどに注意して出る
股引き(ももひき)
後ろ開閉式パンツのトイレ方法はこちらです。
↓↓↓
小の時
個室に入ります。
後ろを解き股引を下げ、股間を出して用を足します。
大の時
個室に入ります。後ろを解き股引を完全に膝まで下げ、用を足します。
終わったら元に戻します。
褌(ふんどし)
越中(えっちゅう)ふんどし
端に紐が左右についているタイプのトイレ方法はこちらです。
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小の時
ふんどしの横からブツを取り出す
↓
用を足す
↓
終わったら元に戻す
↓
シワを整える
※注意
最近は座って小をする場合がありますが、その時はフンドシを左右どちらかにズラし、股間だけを出してします。
この時、間違って大の方をしないように。下痢の時は危険です(笑)
大の時
一旦紐にかけている前掛けを解きます。
↓
その前掛けを右腰からお腹を通って左腰に持っていき、左腰の紐に一時的に挟み込みます
↓
用を足します
↓
終わったらふんどしを元に戻します
↓
シワを取り除きます
※注意
帯や着物のシワも直します。
関連記事 >>【男の和服着物の生活で気を付けるポイント】トイレはどうする?
六尺(ろくしゃく)ふんどし
長方形の布を巻きつけて使用するタイプ(Tバック状態)のトイレ方法はこちらです。
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小の時
前掛けをゆるめ、腰のひもにひっかける
↓
ふんどしの横からブツを取り出す
↓
用を足す
↓
終わったら元に戻す
↓
シワを整える
※注意
最近は座って小をする場合がありますが、その時はフンドシを左右どちらかにズラし、股間だけを出してします。
この時、間違って大の方をしないように。下痢の時は危険です(笑)
大の時
前掛けをゆるめ、腰のひもに引っ掛ける
↓
お尻のフンドシ布(立て廻し)を横にズラす
↓
用を足す
↓
終わったらふんどしを元に戻す
↓
シワを取り除く
※注意
帯や着物のシワも直します
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3.ポイント
結論
・袴は3種類。馬乗り袴と行灯袴そして野袴などがあります。
・その他、下半身につける物として、股引(ももひき→極細のパンツ)、褌(ふんどし→和装パンツ)などがあります
・用を足す場合、 基本的には「個室がある事」と「(服を掛ける)フックがある事」が条件だと思われます
小の時は脱がなくても、大の時は全て脱がなくてはけない場合があります
以上、男の和服着物のトイレ2でした。
袴は男着物の中でも人気アイテムです。
お出けに必須なトイレ方法に関しては、自分なりのやり方が使えるようになりたいですね。
袴・股引(ももひき)という「パンツ式」は着物という「スカート式」と要領が違いますので、頭に入れておいて下さい。
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