和服着物を着始めると、次に何を着ようか考えるのが楽しくなります。
そこで、お店に出入りすることが多くなり、
必然的に反物との出会いが多くなりますが、この時に気を付けなければならない事が数点あります。
これを事前に知っておく事で、リスクがかなり軽減するので、快適なお買い物が出来るようになります。
一緒に見ていきましょう。
結論
・反物との出会いでは、汚れと寸法が肝になります
・寸法では裄と身幅が出るか確認します
関連記事>>【男の和服着物の買い方マニュアル】手に入れるべき4つのアイテム!
ライン@のアカウント変更しました!(2021年2月13日)
1.どんな反物、古着か?
どこで出会ったか?
呉服屋(ごふくや)
新品
この場合は新品なので、汚れ確認はほとんどしなくても大丈夫です。
古着屋・アンティークショップ
未使用品(仕立て前の所有は有り)
まずは汚れが有るかが一番大切です。
値段がお値打ちであればあるほど、B級品の恐れがあります。
2.状態は?汚れチェック
・反物を広げる
・表面のシミを見る
・裏のシミを見る
・織りや染めの状態をみる
・表面の状態(シワ等)を見る
3.寸法は?
反物幅(たんものはば)は?
裄(ゆき→手の長さ)と、身幅(みはば→身体の横幅)に関係します。
目安として、一般的な反物幅(たんものはば)は1尺(約38cm)前後です。
裄(ゆき→手の長さ)
通常、反物幅(たんものはば)から5分(約2cm)だけ縫い代(ぬいしろ→縫うスペース)分必要なので、裄(ゆき→手の長さ)を取れる限界は
反物幅の限界(反物幅×2)-縫い代分{5分(約2cm)×2}です。
この場合、
裄(ゆき→手の長さ)が1尺8寸7分~8分(約70cm)までの方が仕立て可能で
裄(ゆき→手の長さ)がそれ以上の方は、キングサイズと呼ばれる反物幅1尺5分以上(約40cm)の物を中心に探しましょう。
羽織の場合
裄(ゆき→手の長さ)が長着(ながぎ→着物の事)の+2分(約8mm)です。
長着(ながぎ→着物の事)の場合
裄(ゆき→手の長さ)はそのままの寸法です。
長襦袢(ながじゅばん→着物の下に着る着物)の場合
裄(ゆき→手の長さ)は長着(ながぎ→着物の事)の-2分(約-8mm)です。
身幅(みはば→体の横幅)
一般的に、後ろ幅は
反物幅-5分(約2cm)が限界です。
およそヒップ115cm以上の方の場合、仕立屋さんに確認が必要です。
*ただし、ふくよかな方やお腹だけ出ている方は、前幅(まえはば→身体前の幅)にも注意が必要です。
反物(たんもの)の長さは?
身丈(みたけ→着物の縦の長さ)、長襦袢丈(ながじゅばんだけ→着物の下に着る着物の縦長さ)の長さに関係します。
男性の長着(ながぎ→着物の事)用の反物なら
長さは3丈(じょう)~3丈(じょう)2尺(しゃく){約11m~12m}。
※女性物なら3丈(じょう)5尺(しゃく){約13・3m}
長襦袢(ながじゅばん→着物の下に着る着物)の反物(たんもの)なら
長さは3丈(じょう)2尺(しゃく){約11m}。
※女性物なら3丈(じょう)5尺(しゃく){約13・3m}
長着(ながぎ→着物の事)の場合
身長170cm後半位の方まで
長襦袢(ながじゅばん→着物の下に着る着物)の場合
同じく、身長170cm後半の方まで
4.ポイント
・和服着物の反物(たんもの)探していると 突然出会いがあるが、急に飛びついて失敗する事もある
・特に、一点物が多いので、後から考えて購入しようとすると売れてしまっている事がある
・今必要なものをリストアップしておき、同時に確認する事項も書いておくと安心
・よくあるミスとして
裄(ゆき→手の長さ)が出なかった
生地にシミがあった
必要ではない色柄だった
身丈(みたけ→和服着物の縦の長さ)が出なかった
などがある
以上、男の和服着物の反物(たんもの)との出会いでした。
お店をブラブラ歩いているだけで素敵な出会いがあるものです。
この出会いを一つ一つ大切にして、意味のあるお買い物をしましょう。
結論
・反物との出会いでは、汚れと寸法が肝になります
・寸法では裄と身幅が出るか確認します
ライン@のアカウント変更しました!(2021年2月13日)
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