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【男の和服着物の整理・保管術】泣かない為の7つの目的4つの方針!

更新日:

男の和服着物を捨てる理由の1つに「収納とお手入れの失敗」があります。

つまり、「収納の失敗(悪い環境での保存)」は元々キレイな着物にシミやカビを発生させ、「お手入れの失敗(適切なお手入れをしない)」は着用後の汚れに気づかず放置してしまう。

結果、泣く泣く和服着物を手放すことになるという事です。

これらを防ぐポイントは「整理」と「保管」だと思います。

ここでは「楽で簡単」をテーマに、使いやすい整理方法を考えてみたいと思います。

私(狐面)と一緒に見ていきましょう。

 

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文化
お急ぎの方へ

要点だけであれば3.ポイントをご覧下さい

1.整理・保管の目的

まずは「整理」と「保管」の目的を確認します。

↓↓↓

整理

・見つけ易くする

・すぐに仕舞える(放置を防ぐ)

・楽で簡単に出し入れ出来る(散らかしを防ぐ)

保管

・湿気を防ぐ(カビを防ぐ)

・汚れを防ぐ(ほこり)

・焼けを防ぐ(日差し)

・虫食いを防ぐ(ウールのみ)

2.具体例

整理

・見つけ易くする

ジャンル分けをする

 

◎アイテム別(着物・羽織・長襦袢・袴・小物…)に引き出しを決める

 

引き出しごとにルールを決める

 

◎重いものを下、軽いものを上など

 

畳紙の左端に写真を貼り付ける

 

◎探す時に最小限の動作で済む

・すぐに仕舞える(放置を防ぐ)

仕舞う場所が決まっている

 

考えなくても仕舞える

 

一時的に置いておく避難場所を用意する

 

脱いだ着物を掛けるハンガーを用意する

 

畳む場所を用意する(衣裳敷を近くに置くスペース)

 

・楽で簡単に出し入れ出来る(散らかしを防ぐ)

畳紙(たとうし)選び

 

扱いやすい畳紙で管理する

※良い畳紙(たとうし)とは?

和紙で出来た吸湿性の高い畳紙がオススメ。

 

やはり湿気を吸うので、一年に一回新しいものに替えるのが理想。

 

タンス選び

 

畳紙が普通に入る大きさ。

(中には畳紙が入らないものもある)

 

※良いタンスとは

防湿・防虫効果のある桐タンスが理想です。

部分的に桐が使われているものではなく、すべてが桐のもの。

保管

・湿気を防ぐ(カビを防ぐ)

脱湿気材を使う

市販のタンス用湿気取りシートを使う

 

時々タンスを開けておく

可能なら虫干し(むしぼし→定期的に着物を日陰で干す事)したいですが、タンスを開けるだけでも効果あり。

 

長畳紙を使い、あいだの白い厚紙は捨てる

タンス内の湿気を吸う危険のあるものは排除しておく。

 

「すのこ(→木材で作られた通気性の良い台)」と風呂敷(ふろしき)の活用

タンスが満杯の場合、着物を畳紙ではなく風呂敷に包んで「すのこ」の上に保管するのも可能。(日陰)

・汚れを防ぐ(ほこり・汚れ)

和服着物を直に仕舞わない

 

畳紙が足りない場合、風呂敷(ふろしき)も活用できる

 

古い畳紙を新しい物に替える

 

長期間放置した畳紙は湿気や汚れで危険。

定期的に交換。

 

風通しのよい場所

 

空気が止まったジメジメした場所はまずい。

・焼けを防ぐ

引き出しが空いていないか注意する(タンスの場合)

隙間が空いていると直射日光や蛍光灯でも焼ける。

 

収納場所の日差しをチェックする(タンス以外)

風呂敷(ふろしき)収納の方は要注意

・虫食いを防ぐ(ウールのみ)

市販の防虫剤を入れる(1個位)

 

匂いがついてしまうので、多く入れすぎない。

天然のものだとイチョウの葉も効果がある。

※注意

ウールの和服着物はウールだけの引き出しを作る。(絹物と一緒にしない)

虫がついた時に誤って絹物も食べられる恐れアリ。

基本、絹物は虫が食べない。

 

ウコンの風呂敷に直接包む

 

カレーっぽい色の植物で染められた風呂敷は防虫効果がある。(ただし、市販のカレー色の風呂敷はほとんど化学染料なので効果なし)

関連記事 >>【男の和服着物の風呂敷】和装への取り入れ方で覚えるべき3つの手法

長期保存(5年以内)なら着物キーパーに仕舞う

 

2~3年ほど着ないのであれば特殊フィルムでできた着物キーパーなどで別に保存。(虫も死滅する)

 

参照

湿気に注意!

ウール

虫食いに注意!

木綿

湿気に注意!

特になし

ポリエステル

特になし

 

※もし保管していた物が汚れてどうにもならなくなったら、近所のお手入れ屋さん

 

 

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整理・保管の方針

ポイントとしては4つ

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検索出来る

簡単に見つけ出せる工夫をします。

ワンステップで取り出せるシステム(可能なら)

理想はハンギング。

但し和服着物では難しいので、1枚1枚取り出せるタンスがあれば理想です。(引き出し開けてすぐ取り出せる)

もし普通のタンスなら、引き出し内の配置を見たらすぐわかるように絵に書いて引き出しに張っておきます。

また、タンス内に余計な物を置かないようにします。

季節毎に小物と和服着物を分ける

タンスなら、取り出しやすい位置を1軍、少し取り出しにくい位置を2軍と決め、9月20日、4月20日あたりで1軍と 2軍に入れ替えます。和服着物が増えてくると、タンスの場所がなくなるので、押入れなど他の収納スペースを活用します。

リカバリーシステム

1ヶ月もすれば整理も保管も崩れてきます。

その崩れが起きることを前提にリカバリーする工程を折り込みます。

整理・保管維持のポイントは「同時に二つの事をやらない」です。(例.畳む事と仕舞う事を同時にしない)

 

(整理)

整理のリカバリー

・1ヶ月見直し

必ずおかしくなるので毎月月末に見直す

 

散らかりのリカバリー

・脱衣ケース(緩衝帯 かんしょうたい)を用意する

着た後、ハンガー

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脱衣ケースに一時置き(袖畳みして)

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その後、本畳み(ほんだたみ)して収納する。

関連記事 >>【男の和服着物の簡単な畳み方】時間ない方必見!プロ御用達の2種類

(保管)

湿気のリカバリー

・時々タンスを開けっ放しにする(晴れた日の10時から14時まで湿気が少ない)

・畳紙ごと床に落とす(和服着物の中の湿気が出る)

 

汚れ・虫食いのリカバリー

・春夏と秋冬で計2回、和服着物でドレスパーティーをする

時々しか着ない和服着物を着る機会を作り、汚れをチェックする

一年間で持っている和服着物を満遍なく着る

 

※もし保管していた物が汚れてどうにもならなくなったら、近所のお手入れ屋さん

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3.ポイント

・整理が簡単に楽にできる方法を目指します

・整理の目的とは楽で簡単に見つけられ、仕舞えるシステムの事です

・保管の目的とはカビ、変色、焼けを防ぐ事。ウールのみ虫食いを防ぐ事です

・収納のポイントは畳紙(たとうし→着物を仕舞う専用紙)選びです。保管のポイントは湿気です

・不具合があった時に直せる緩衝帯(かんしょうたい)を作ります(リカバリーシステム)

 

以上、男の和服着物の整理・保管術でした。

ポイントは楽で簡単、リカバリー出来る事です。

着物は畳んで個別に畳紙(たとうし→着物を入れておく専用の紙)に仕舞うので、洋服より手間が掛かります。

色々な所で皆さんの工夫が行かせる余地がありますよ。

文化
崩れてもすぐリカバリー出来るようにしましょうね

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