香りはリラックス効果があり、注目されています。
着物好きなら香りにもこだわってみましょう。
日本ではお葬式などの線香でお馴染みです。
今日は香りを日常生活に取り入れる方法を考えてみましょう。
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要点だけであれば、3.ポイントをご覧下さい
1.お香の歴史・種類
歴史
歴史は古く、仏教の伝来と同時に中国から伝わったとの事。
6世紀頃には漂木として淡路島に香木(こうぼく→香りを発する木)がたどり着きました。
平安時代には仏教の儀式のみならず、趣味または教養として幅広く使われました。(着物にお香を焚いて香りを付けていた)
室町時代にはそれらが香道として確立していきます。
平安時代から今日に至るまで、日本独自の香りが育まれてきました。
種類
東洋
お香
例
白壇(びゃくだん)
(佛壇の古屋舗様より引用:https://www.furuyashiki.co.jp/product/304)
幹部分の芯材を削り出し乾燥させ、角割、刻みなどをして使用します。
仏像、扇子、念珠などに使われたり、匂香や焼香、調舎の中心素材として幅広く利用されています。
防虫効果があるとされます。正倉院御物として用いられています。インド南西部産が最上級と言われます{老山白檀(ろうざんびゃくだん)}
沈香(じんこう)
(香老舗林龍昇堂様より引用:https://hayashi-ryushodo.com/materials/3713.html)
樹木の樹脂が長い年月を経て、熟成後に香料となっていきます。名前の由来として「原木に樹脂が沈着し重いため」と言われます。
これらは普段香りを感じませんが、加熱により豊かな香りを発します。
伽羅(きゃら)
(公式高野山大師堂様より引用:https://www.koyasandaisido.jp/product/214)
沈香(じんこう)の中でも最上級と言われるものです。生産もわずかで希少性もある事から、「金」に例えられます。
手法
六国五味(りっこくごみ)
適時適所を見つける方法
異なる香りを有する香木に繊細な識別をするため、分類法として体系づけられたのが六国五味です。
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六国:産出地によって分類する指標です
伽羅(きゃら→インド)
羅国(らこく→タイ)
真那賀(まなか→マラッカ)
真南蛮(まなばん→マラバル)
佐曽羅(さそら→サッソール)
寸門陀(すもたら→スマトラ)
五味:香りによって分類する指標です。
辛(からい)→辛さ
甘(あまい)→甘さ
酸(すっぱい)→酸っぱさ
苦(にがい)→苦さ
鹹(しおからい)→塩からさ
西洋
香水
リキッド
アロマテラピー
部屋
例
スパイス
刺激ミステリアス
柑橘系
柑橘すっぱい
アクア
フレッシュすっきり清涼感
効果
リラックス
心の緊張感をほぐす事ができる
・気持ちを休ませる
・ゆるませる
印象力
相手に与える印象をコントロールできる
・高貴な印象
・さっぱりした印象
・落ち着いた印象
スイッチ
気持ちの切り替えができる。
・仕事モードから帰宅後にお部屋でリラックス
・今から気合を入れる精神統一の切り替え
思い出にする
記憶と香りを結びつける。
・旅行で1つの香りを使う
使用場所
部屋
空間演出。
・部屋に帰ってきたときの気分をコントロール
身体
印象演出。
気分転換。
・好きな香りを身につける
持ち物
バッグの中の香り演出。
・バッグを開ける度に気持ちをリフレッシュ
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2.和装での楽しみ方
和装で知っておくべき4つの手法があります。
部屋で使う
香炉(こうろ→お香を焚く際に使う器)を使い
お香を焚いて深呼吸をしてみましょう。
きっと肩の力が抜けるでしょう。
香炉はお香屋さんか骨董品屋さんで手に入れましょう。
関連記事 >>【男の和服着物の和アート】5万円から始める美術品生活のコツとは!
身体に身につける
伝統的に着物へ香りを移す使い方が多かったです。
お香を焚いて、その上に囲いをし着物を被せるといった感じです。
その他の種類
・塗りのお香(身体に直接塗るタイプ)
(アロマ香房TAKUYA 焚屋金沢様より引用:https://www.aroma-taku.com/product/192)
・におい袋(小さな袋に入ったお香を持ち歩くタイプ)
(薫主堂 様より引用:https://www.kunsyudou-onlineshop.jp/ca19/14/)
※注意
塗りのお香は粉状のお香をポンポン付けていく感じなので、粉が落ちる恐れがあります。
香りが付きすぎても✕。
持ち物につける
におい袋をバッグに忍ばせ良い香りを楽しみます。
小さいものだと300円位であります。
遊ぶ
香道(こうどう→平安時代の香り遊び。)
(香老舗松栄堂様より引用:https://www.shoyeido.co.jp/incense/about.html)
貴族の遊びの一つです。
何種類かの香木(こうぼく→良い香りを持つ木材)をルールに従って言い当てるというものです。
※聞香(もんこう)
『香りを聞く』
「嗅ぐ」とは異なり心を傾けて香りを「聞く」。心の中でその香りをゆっくり味わうと言う意味らしいです。
詳細
関連記事 >>【男の和服着物の芸事】ワノ国のお稽古!習い事を始めるコツとは!?
その他の種類
・オリジナルお香のプロデュース
お店によっては、調合をさせて貰え、好きな香りを「におい袋」として作ることが出来ます。
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3.ポイント
・歴史は古く、仏教の伝来と同時に中国から伝わったとの事。平安時代には仏教の儀式のみならず、趣味または教養として幅広く使われ、室町時代にはそれらが香道として確立した
・東洋ではお香が、西洋では香水が使われた。お香には白檀(びゃくだん)、伽羅(きゃら)などしゅるいがある
・香りの効果は、リラックス、スイッチ、印象力、思い出など4種類。使用法として、身につける、部屋、持ち物の3種類がある
・和装において、部屋で使う、身につける、持ち物につける、遊ぶの4種類がある
以上、男の和服着物の香りでした。
洋服で香りを取り入れる「香水」とは違い、
柔らかく優しい香りが日本的ですね。
まずは、休日のお部屋で試してみましょう。
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