(ローカルエンタメ情報サイト「POPdee」様より引用:http://popdeep.com/rubbersoledshoes-teddyboy)
我々着物モッズにはモッズの精神性が宿っています。
一言で言うと「常にモダンである事」です。
この精神性の源流である洋服・英国モッズ達も、スタイルの完成までには幾つかの流れがありました。
今回はその前身と言われる「テッズ(テディボーイズ)」というスタイルについてみていきましょう。
ライン@のアカウント変更しました!(2021年2月13日)
要点だけであれば、3、ポイント項目をご覧下さい
1、歴史
テッズは
1950年代、戦後の英国・ロンドンにて、
労働者階級の不良少年が始めたスタイルで、
通称「テディボーイズ」です。
テディとは英国国王エドワード7世の愛称(テッド)からの由来です。
彼が好んだファッションスタイルを「エドワーディアン・ルック」と言い、このスタイルをアレンジしたストリートファッションがテッズです。
*エドワーディアン・ルックとは、細見シルエットのパンツ、長めのジャケットにハイカラーのシャツとリボンタイなどです。
2、テッズファッション
(ローカルエンタメ情報サイト「POPdee」様より引用:http://popdeep.com/rubbersoledshoes-teddyboy)
基本スタイル
エドワーディアンジャケット
↑
こちらはエドワーディアンジャケットをデザインに取り込んだデザイナーズです。
・衿と袖口に黒のベルベット生地を使用した、膝丈のロングジャケット。比較的低い位置の3つボタン。
+
パイプドパンツ
(ANOUCHKA様より引用:http://anouchka.jp/journal_archives/teddy-boy/)
・排水管(ドレーンパイプ)と見間違う細さのスリムパンツ。丈は短め。
今で言うスキニーパンツです。
+
ハイカラーシャツ
・首の高い衿付きのシャツ。
+
リボンタイ
・ネクタイの代わりに、リボン状のタイ。他にはループタイも。
+
刺繍入りのベスト
・ジャケットの下にも、キチっとして派手なベスト。
+
ラバーソールシューズ
・厚底のゴム底シューズ。
+
リージェントヘア
(yuenterpriseのブログ様より引用:https://ameblo.jp/yuenterprise/entry-12652036055.html)
・ツッパリ風ヤンキーヘア。
全体の雰囲気は何となくロカビリーっぽい。
テッズを代表する3つのアイテム・スタイル
・リージェントヘア
・エドワーディアンジャケット
・スリムパンツ
このテッズが、まさにストリート発祥のスタイルで、ここからモッズを含む新しいファッションが生まれていきました。
当時英国では仕事着と休日着くらいしか持ち合わせていない状態でしたので、革命的な事だったのですね。
3、ポイント
・モッズが完成する前に、幾つかの流れがあります
・テッズとはモッズの前身で、50年代の不良スタイルです。
・(英国では)戦後初の労働者層が発信した流行スタイルです。
・テッズの代表アイテムは
エドワーディアンジャケット(衿と袖口に黒ベルベット生地を使用したロングジャケット)
パイプドパンツ(超スリムパンツ)
ラバーソールシューズ(厚底ゴム底靴)
リボンタイ
リージェントヘア
です。
以上、男の和服着物のテッズでした。
こうして庶民から発生したテッズファッションは紆余曲折あり、1959年頃には廃れていき、新しいファッションであるモッズへと変化していきました。
しかし、まさに路上から生まれている、このストリートスタイルは男性にとってかなりの影響力があり、江戸時代の和服着物が町人文化から花開いた事実に通じる所があります。
この流れは是非把握しておきましょう。
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