ご自身にぴったりの寸法で着る事。
男の和服着物モッズで一番大切な要素かもしれません。
ただし寸法は、誂え(あつらえ→オーダー)のなかで一番難しい箇所です。
ここでは男の和服着物を新調する際、気を付けるポイントをお話しします。
ぜひ、ご自身のベストな寸法を覚えておいてください。
結論
・着物、羽織(はおり)等、それぞれに寸法がありますが、こちらの自動計算を使うと楽です
・基本はお店の人に尋ねるべきですが、大まかな寸法は把握しておくと良いです
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寸法
※あくまで、1つの方法です。お店や人により寸法の出し方は違ってきます。
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【メンズ着物寸法表(自動計算式)】
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身長、手の長さ等入力するだけで自動で寸法が出ます。
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※注意
こちらの寸法はあくまで参考数値です。
正確にはお店の方にお尋ね下さい。
クジラ尺(しゃく)の意味
(廣田紬株式会社.公式ブログ「問屋の仕事場から」様より引用:https://hirotatsumugi.jp/blog/10379)
ほとんどの呉服屋さんはクジラ尺(くじらしゃく)を使うので覚えた方が良いです。ただし、地域によっては曲尺(かねじゃく)を使う所もありますが、ここでは省きます。
クジラ尺(くじらしゃく)という寸法では、尺(しゃく)、寸(すん)、分(ぶ)という単位を使います。
1尺(しゃく)=約38cm
1寸(すん)=約3.8cm
1分(ぶ)=約0.38cm
例、
76cmはクジラ尺(くじらしゃく)だと約2尺(しゃく)
1尺(しゃく)8寸(すん)5分(ぶ)は、約70cm
では、具体的な寸法に入っていきます。
一般的な寸法
長着(ながぎ→着物の事)
ズバリ、寸法で失敗しやすいのは、
身幅(みはば→着物の幅)と身丈(みたけ→着物の長さ)です。
ご自身のベストな身幅(みはば)と身丈(みたけ)が分かれば合格です。
では具体的な採寸についてみて見ましょう。
まず、裄(ゆき→手の長さ)とヒップを測ります。
その他の寸法は、ご自身の身長、裄(ゆき→手の長さ)とヒップから計算で割りだします。
一般的な計算式
A.身丈(みたけ→着物の幅)・・
(身長−30cm)÷3.8(1寸)
B.裄(ゆき→手の長さ)・・
採寸(直接測る事)
C.袖丈(そでたけ→袖の縦長さ)・・
固定 1尺3寸0分(49.4cm)
ただし、身長165cmより低い場合は1尺2寸5分(47.5cm)も検討。
D.人形(にんぎょう→男の着物の袖付け部分から袖下まで)・・
固定 2寸5分(9.5cm)
E.前幅(まえはば→着物前の横幅)・・
ヒップ(センチ)÷4÷3.8(1寸)
F.後幅(うしろはば→着物後ろの幅)・・
前幅+1寸5分(5.7cm)
G.抱き幅(だきはば→胸の部分の幅)・・
(胸囲の無い方は微調整出来ます)-5分
H.褄下(つました→衿先から下)・・
身丈(みたけ→着物は長さ)÷2+5分(1.9cm)
I.袖幅(そではば→袖の横幅)・・
裄(ゆき→手の長さ)÷2+2分(0.76cm)
J.肩幅(かたはば)・・
裄(ゆき→手の長さ)÷2-2分(0.76cm)
長襦袢(ながじゅばん→着物の下に着る着物)
長着(ながぎ→着物の事)の寸法から割り出します。
A.襦袢丈(じゅばんたけ→長さ)・・
採寸(背からくるぶし真中まで)あるいは、身丈(みたけ→着物の長さ)-1寸(3.8cm)
B.裄(ゆき→手の長さ)・・長着裄(着物の裄の事)-2分(0.76cm)
C.袖幅(そではば)・・長着袖幅(着物の袖幅の事)-2分(0.76cm)
D.袖丈(そでたけ)・・長着袖丈(着物の袖の長さの事)-2分(0.76cm)
E.肩幅(かたはば)・・長着肩幅(着物の肩幅の事)と同寸
F.袖付(そでつけ)・・
長着袖付け-2分(0.76cm)
G.袖口(そでぐち)・・固定 7寸(26.6cm)
H.前幅(まえはば→着物の前横幅)・・長着前幅+1寸(3.8cm)
I.後幅(うしろはば→着物後の横幅)・・
長着後幅+5分(1.9cm)
羽織(はおり)
A.羽織丈(はおりたけ→羽織の長さ)・・
採寸(今の主流はやや長めですが、個人的に膝上がオススメ)
B.裄(ゆき→手の長さ)・・着物裄+2分(0.76cm)
C.袖幅(そではば→袖の横幅)・・着物寸法+2分(0.76cm)
D.肩幅(かたはば)・・長着肩幅と同じ
E.袖丈(そでたけ→袖の長さ)・・着物寸法+2分(0.76cm)
F.袖口(そでぐち)・・長着袖口と同寸
G.前幅(まえはば→羽織の前の横幅)・・
長着の前幅から-1寸〜1寸5分(-3.8cm〜5.7cm)
H.後幅(うしろはば→羽織の後の横幅)・・長着後ろ幅と同寸
I.乳下がり(ちさがり→肩から羽織ひもを止める場所まで)・・
実際に採寸。剣先(けんさき→着物の胸元のある位置)と角帯上ラインとの中間がベスト。一般的に肩から1尺5寸(5.7cm)前後
ポイント
ポイント
抱き幅(だきはば)・・
普通-5分(1.9cm)。もし、胸囲がある場合-3分でも、-0分でも調整可能です。
身丈(みたけ→着物の長さ)・・
帯を結ばずに羽織った時、床にすれる位。長め。
身幅(みはば→着物の横幅)・・
後幅はやや狭め、前幅をやや広め。
褄下(つました→衿先から裾までの長さ)・・
足の長さに見えるので、やや長めが良いです。帯を腰に締めたとき、4、5センチ(1寸~1寸(すん)3分(ぶ))ほど衿下が覗くのが望ましいです。
袖丈(そでたけ→袖の縦の長さ)・・
固定の1尺(しゃく)3寸(すん)0分(ぶ)ですが、身長が165cm以下なら
1尺2寸5分(47.5cm)へ変更も検討して良いと思います。
羽織丈(はおりたけ→羽織の縦の長さ)・・
これはその時代の流行を反映し変化します。
今はの主流は膝ぐらいか、やや長めです。
我々は江戸系の和服着物モッズなので、やや短めの膝上5センチ(1寸3分)程です。
内揚げ(うちあげ→腰元にある生地を折り畳み縫い込んでいる場所)・・
帯を締めたときに隠れる位置です。
まずはご自身の帯結びの位置を確認しましょう。
乳(ち→羽織紐をつける位置)の位置・・
身長によって前後します。採寸して決めると良いです。
角帯の上ラインと剣先(けんさき→衽線と衿のぶつかる点)の中間が安定して綺麗に見えます。
裏話
一般的に呉服屋さんより仕立て屋さんの方が寸法について、より詳しいです。
任せきりでも大丈夫な所にお願いするのがポイントです。
ただ、ご自身である程度数字はわかっていた方が良いと思います。
海外の仕立てについて
今多くの呉服屋さんが、海外の仕立てを用意していると思います。
そのメリット、デメリットを把握しておくようにしてください。
メリット
・仕立て代がお値打ち
・意外と縫い目は綺麗
・お店によっては裏地代も込みの仕立てが用意されているのでお得
デメリット
・細かな要望に応えられない{抱き幅(だきはば→胸のゆとり)の調整など}
・納期が長い(通常1か月、海外は1か月+半月程)
・裏地込みの仕立ての場合、裏地の質が悪い(生地が薄い等)
反物から寸法取れるかの見方
反物からご自身の寸法が取れるかの確認方法です。
まず店員さんがやってくれますが、自分でも知っておくと良いでしょう。
幅の確認
・メジャーなどで反物の端から端を測る(ミミがある場合も同じ)
・測った寸法ー5分(約1.9cm、縫い代分)×2=裄(ゆき→手の長さ)の可能寸法
長さ確認
・およそ1反=3丈(じょう→約3.8m)=約12m
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※注意
こちらの寸法はあくまで参考数値です。
正確にはお店の方にお尋ね下さい。
結論
・着物、羽織(はおり)等、それぞれに寸法がありますが、こちらの自動計算を使うと楽です
・基本はお店の人に尋ねるべきですが、大まかな寸法は把握しておくと良いです
以上、男の和服着物の寸法と仕立てでした。
男の和服着物はサイズが大まかで融通が利くと思われがちですが、
カッコよく着る為にはご自身にベストな寸法を模索しましょう。
一発ですんなりベストの寸法は難しいものです。
微調整を繰り返しましょう。
参考までに傾向として、
小さいより大きい方が良いですし
短いより長いほうが良いでしょう。
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