日本の国技の相撲です。
これまで民衆の娯楽として今日の「スポーツ観戦の元祖」として愛されてきました。
今回は、この相撲興行を和装スポットとして考えてみたいと思います。
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ライン@のアカウント変更しました!(2021年2月13日)
要点だけであれば、3ポイントをご覧下さい。
1,歴史
由来
「取っ組み合い」から始まったらしいです。その後、秋の収穫において、占いの一環として行事化され、娯楽へと変化していったようです。
歴史
古事記(712年)、日本書紀(720年)に記載された「力比べ」が起源として挙げられます。
その後、農作物の収穫を占う儀式として毎年行われました。
鎌倉から戦国時代にかけて、力自慢から相撲を職業にする者が現れはじめ、戦国時代中期には興行が盛んに行われました。
江戸時代に入ると、谷風(たにかぜ)、小野川(おのがわ)、雷電(らいでん)の三大力士が現れ人気も沸騰。この頃には歌舞伎と並んで、庶民の娯楽として定着しました。
ルール構成
相手を土俵(どひょう→相撲の丸い競技場)の外に出すか、地面に足の裏以外をつけらたら勝ち。
取組(とりくみ)
(日本相撲協会様より引用:https://www.sumo.or.jp/IrohaKnowledge/glossary_rikishi_rikishi)
試合のこと
試合(取組)前の儀式
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塵手水(ちりちょうず)
武器など持っていない事を示す儀式です。
しゃがんだ状態{蹲踞(そんきょ→かかとを付けず、股を開いてしゃがんだ状態)}で、手を叩いた{柏手(かしわで→神社で神を呼ぶために手を叩く事)}後、両手を広げ、手のひらを返す動作。
所作
力水(ちからみず)
(大友の料理 世界の中の日本料理様より引用:http://e-otomo.jugem.jp/?eid=1580)
力士が土俵に上がるときに他の力士から渡される清めの水。
身を清めて土俵に上がるため。
清め塩(きよめのしお)
土俵を清める目的と、怪我をしないように祈る意味あい。
仕切り(しきり)
(現役相撲ライターの大相撲の世界ブログ様より引用:https://sumo-sekai.com/mamechishiki/1569/)
仕切り線(白い二本線)に拳をつけること。
お互いの呼吸とタイミングを合わせているそうです。
この仕切りは制限時間内なら何度でも行なえます。
立合い(たちあい)
(with online 様より引用:https://withonline.jp/blog-94751)
独特の試合の始まり方です。両者の暗黙の了解で始まります。
弓取り式(ゆみとりしき)
(相撲観戦に行こう様より引用:https://sumo-world.com/watching/%E5%BC%93%E5%8F%96%E3%82%8A%E5%BC%8F/)
結びの一番(その日の最後の試合)の勝者に代わって代理人が演じる、勝者の舞。
衣装
廻し(まわし)
(日本相撲協会様より引用:https://www.sumo.or.jp/IrohaKnowledge/glossary_rikishi_shimekomi)
(日本相撲協会様より引用:https://www.sumo.or.jp/IrohaKnowledge/mawashi/)
力士が腰に締める絹製の布です。
ふんどしの一種で、長さ6~10m(胴回りの7倍位)、幅45cmほどの布を4つ折りにして使う。
特に本場所で身につける絹製の物を締め込み(しめこみ)と言うそうです。
スタッフ
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行司(ぎょうじ)
取組(とりくみ)の真ん中にいる人で、進行と判定を行う人です。
勝負審判(しょうぶしんぱん)
(JIJI.COM様より引用:https://www.jiji.com/jc/v4?id=dohyouhyakei-0096_20200728&p=dohyouhyakei-jpp035230931)
土俵の脇にいる紋付き姿の人たちです。
行司の判定に異議申し立て(物言い→ものいい)が出来ます。
出世の仕方
(日刊スポーツ様より引用:https://www.nikkansports.com/battle/sumo/photonews/photonews_nsInc_202106110000773-0.html)
横綱(よこずな)
(山星書店浮世絵在庫目録名古屋様より引用:https://ukiyoe.yamabosi.jp/?p=47415)
10~15人程の付き人がつく。
大関(おおぜき)
(Aucfree様より引用:https://aucfree.com/items/202680714)
三役の一つ。両国国技館の地下駐車場に自家用車で駐車が可能。交通の移動はファーストクラス級になる。化粧廻し(けしょうまわし→儀式用の廻し)の房に紫が使える。
関脇(せきわけ)
(Aucfree様より引用:https://aucfree.com/items/n372919686)
三役の一つ。
小結(こむすび)
(善知鳥吉左の八女夜話様より引用:https://ameblo.jp/yameyobanashi/entry-11974739134.html)
三役の一つ
前頭(まえがしら)
(ウィキペディアフリー百科事典様より引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8C%A6%E6%9C%A8%E5%A1%9A%E5%8F%B3%E3%82%A8%E9%96%80_(2%E4%BB%A3))
私物の座布団が許可される。四股名の入った浴衣を許可される。大銀杏(おおいちょう→髷の先をイチョウの形にしたもの)を結える。
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幕内(まくうち)
十両(じゅうりょう)
着物で場所入り出来る。紋付き袴の正装を許される。共用の座布団が使える。袴の着用が許可される。土俵でつける廻しが絹製になる。
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関取(せきとり)
力士養成員
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幕下(まくした)
博多献上(はかたけんじょう→男の定番帯)とマフラーやコート着用が許される。畳張りの雪駄(せった→底に革を貼ったカジュアル草履(ぞうり)の一種。男性のみ)が履ける。足袋(たび→和装靴下)が履ける。
三段目(さんだんめ)
畳張りでない雪駄(せった→底に革を貼ったカジュアル草履(ぞうり)の一種。男性のみ)を履くことが許される。羽織(はおり→和装ジャケット)の着用が認められる。
序二段(じょにだん)
序ノ口(じょのくち)
技の種類
四十八手(しじゅうはって)
相撲における決め技の種類です。
代表の十手
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首投げ
(日本相撲協会様より引用:https://www.sumo.or.jp/Kimarite/detail/15)
押し出し
(日本相撲協会様より引用:https://www.sumo.or.jp/Kimarite/detail/15)
上手投げ
(日本相撲協会様より引用:https://www.sumo.or.jp/Kimarite/detail/15)
うっちゃり
(中日新聞様より引用:https://plus.chunichi.co.jp/blog/sugiyama/article/289/5277/)
とったり
(JIJI.COM様より引用:https://www.jiji.com/jc/p?id=20220714184804-0042355351)
吊り出し
(JIJI.COM様より引用:https://www.jiji.com/jc/d4?p=brt012-jlp12530077&d=d4_spo)
はたきこみ
(日本相撲協会様より引用:https://www.sumo.or.jp/Kimarite/detail/66)
二丁投げ
(日本相撲協会様より引用:https://www.sumo.or.jp/Kimarite/detail/17)
寄り切り
(日本相撲協会様より引用:https://www.sumo.or.jp/Kimarite/detail/5)
下手投げ
(日本相撲協会様より引用:https://www.sumo.or.jp/Kimarite/detail/9)
世界の相撲
世界中に組み相撲は存在しています。
モンゴル
ブフ
(住友商事グローバルリサーチ様より引用:https://www.scgr.co.jp/globalnetwork/asia/2016122821897/)
古来より行われている。
弓を射ること、馬を早く走らせること、力強く組み合う事の3種類を鍛えることから派生したそう。
韓国
シルム
(SEOUL NAVI様より引用:https://www.seoulnavi.com/special/5001562)
土俵はなく、組み合った状態から投げ合う。
セネガル
セネガル相撲
(NIKKEI STYLE ナショジオ旅・風景様より引用:https://style.nikkei.com/article/DGXMZO45014860Q9A520C1000000/)
セネガルでの人気スポーツ。野外にある大きな円形の土俵で、相手の膝か背中を付けたら勝ち。他の相撲と違い素手の打撃が認められます。
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これにより外国力士誕生の土壌が出来ているといえます。
力士の服装
一般の人より体が大きい為、工夫がなされます。
肩に継ぎ(つぎ→生地を継ぐ)を入れているのは、通常の反物幅では作れないためです。
(静京様より引用:https://sizukyou.com/2019/01/19/sewing-repair-women-to-men/)
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2、楽しみ方
事前
チケットの買い方
サイト予約か、コンビニ、チケットぴあ
たまり席
(日本文化の良さや魅力を解説!日本ぶんか村様より引用:https://nihonbunkamura01.com/sumo-ticket/)
通称、砂かぶり席といい、審判のすぐ後ろの座布団席。
食事や飲み物が持ち込めないようです。
相場:約15000円
ます席
(NationalStadium-Tours様より引用:https://nationalstadium-tours.com/?overview=20778)
たまり席の後ろで、1階の座布団席です。
正方形の形に仕切られ、約4人分の座布団スペースです。
飲食自由です。
相場:8列目までが約12000円
12列目までが約11000円
15列目までが約10000円だそうです。
いす席
(国技館で相撲写真様より引用:http://sumo.smileandp.com/ready/sheet/)
2階にある1~13列目までの席です。
相場:6列目まで約9000円
11列目までは約5000円
13列目までは約4000円
自由席
(RENA STYLE様より引用:https://renarena-z.com/osumokyusyu2019)
14列(最後の列)
当日券で朝から並ぶと買えます。
相場:約2000円
当日・スケジュール
8時25分から前相撲
8時35分序ノ口幕下
12時50分から新庄市末広
14時15分十両土俵入り十両取組
15時40分幕内土俵入り
16時20分幕内取組
17時15分三役揃い踏み千秋楽のみ
18時弓取り式
19時夕食和食屋さん 予約しておく
相撲談義
特徴的な行動
座布団の舞(ざぶとんのまい)
(朝日新聞様より引用:https://www.asahi.com/sports/gallery/100205asasyoryu/asasyoryu25.html)
格下力士が横綱に勝つ大金星を上げた時に、観客が土俵に向かって座布団を投げることです。
波乱が起きた事の表現方法のようです。
懸賞(けんしょう)
(相撲部屋.link様より引用:https://sumoubeya.link/tips/kenshou/)
勝利した力士に与えられる金銭の事で、取組前に懸賞旗(けんしょうばた→スポンサーの宣伝が描かれた旗)を持った人が土俵をぐるっとまわります。
懸賞が多いほど、旗を持った人の列は長くなります。
化粧廻し(けしょうまわし)
(日本相撲協会様より引用:https://www.sumo.or.jp/IrohaKnowledge/glossary_rikishi_keshomawashi)
儀式用の廻し(まわし)です。土俵入りする力士と弓取式をする力士が締められます。
後援者から送られ、主につづれ織り(つづれおり→高級絹織物。)か博多織(はかたおり→男の帯産地で有名な織物)だそう。
房の色は紫のみ使用者が限定されます。{横綱(土俵入りの際のお供も)、大関経験者}
店
ちゃんこ
軽食
グッズ
手形
服装
冬・袷(あわせ→裏地付きの着物)
羽織(はおり→和装ジャケット)
紬(つむぎ→手で紡いだ糸で作るカジュアル生地)
ライトグレー
着物
紬(つむぎ→手で紡いだ糸で作るカジュアル生地)
ダークグレー
帯
角帯(かくおび→一般的な長方形の帯)
博多献上(はかたけんじょう→男の定番帯)
グレー
履物
草履(ぞうり→クッション入りの和装サンダル)
グレー
足袋(たび→和装靴下)
白
羽織紐(はおりひも→羽織の前面につく紐)
丸組(まるぐみ→円柱状に組んだ組紐)
赤
夏・薄物(うすもの→裏地がなく、透ける涼しい着物)
着物
絹紅梅(きぬこうばい→夏用の着物生地、上等な浴衣にも使われるスケスケな生地)
深緑
帯
角帯(かくおび→一般的な長方形の帯)
博多献上(はかたけんじょう→男の定番帯)
紺
履物
草履(ぞうり→クッション入りの和装サンダル)
グレー
足袋(たび→和装靴下)
白
帽子
カンカン帽
取り入れスタイル
アンティーク着物はじめました。
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アンティーク着物はじめました。
3.ポイント
・力自慢の取っ組み合いから競技化した。昔は占いの儀式的意味があったため、取組前にもいろいろ儀式的な動きがある
・ルールは土俵に足の裏以外をつかせた方の勝ち。世界中に似たスポーツがある
・一年を通し全国興業を行なっており、大きく東京・名古屋・大阪・九州
・スケジュールは早く、8時頃入場から18時ごろまで。売店があり楽しめる。独自階級があり、階級の低い者から取組がはじまる
・席はたまり席、ます席、イス席、自由席とある
・服装は白足袋にしたい
以上,男の和服着物の大相撲でした。
毎年、東京・大阪・名古屋・博多など地方でも多く興行しています。
見る機会があれば(当日券なら)数千円で見れますので試しにご覧下さい。
和装で大相撲も、落語と同じくレギュラー化させたいですね。
ライン@のアカウント変更しました!(2021年2月13日)
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