アート・芸術は、人生を豊かにします。
和服着物を着たゆとりのある生活に、アートは爽やかな風を送ります。
今回は、男の和服着物生活にふさわしい、アートの選び方をお伝えします。
アート・芸術はあなた自身のお金を使って所有し、初めて分かるものです。
故に、5万円から始められるアート芸術を入門編としてご紹介します。
では私(狐面)と一緒に見ていきましょう。
アンティーク着物はじめました。
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アンティーク着物はじめました。
ライン@のアカウント変更しました!(2021年2月13日)
要点だけであれば、 4.ポイントからご覧下さい
1、種類
※こちらは男の和服着物サイトなので、日本的な物に絞っていきます。
高価なものは「有名作家が作ったかどうか」が大きく関係します。
落款、印がついているかどうか{箱などに落款(らっかん→作家の押印)があります}
貴重なものか
有名な形のものが関係しています。
茶碗(ちゃわん)
人気の茶碗です。
お茶の世界でも非常に重要なお道具です。
お茶は中国から渡ってきました。
それゆえに、茶器は主に中国製のものを重宝しました。
安土桃山時代、千利休(せんのりきゅう)が和物と呼ばれる国産のものに魅力を感じ、普及する事になりました。
実際飲む茶碗と観賞用の茶碗があるようです。
有名なもの
赤楽(あからく)黒楽(くろらく)
曜変天目茶碗(ようへんてんもくじゃわん)
(JBpress オートグラフ様より引用:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/66184)
黒織部(くろおりべ)
https://www.gotoh-museum.or.jp/2020/10/06/02-013/
(五島美術館様より引用:)
掛け軸(書、絵)
お家にも飾り易い物です。
古物の中でも出回る量が多いアイテムです。
床の間にかけて鑑賞するもの。
飛鳥時代より仏画(ぶつが→仏様の絵が描かれた物)として入ってきましたが、水墨画へ人気が移り、室町時代には茶の湯で重要なポジションを獲得しました。
選ぶポイントは手で書いたものか、印刷かです。
江戸時代に芸術的価値が花開きました。
有名なもの(作家)
雪舟(せっしゅう)
https://intojapanwaraku.com/rock/art-rock/7426/
(和樂web様より引用:)
横山大観(よこやまだいかん)
(Art Annual online様より引用:https://www.art-annual.jp/news-exhibition/exhibition/22169/)
上松松園(うえまつしょうえん)
(山種美術館様より引用:https://www.yamatane-museum.jp/exh/2022/shoen.html)
屏風(びょうぶ)
小型の物であれば、家にあっても比較的邪魔になりません。
描かれた絵が好みに合えば◎。
もともと中国で風よけの道具として使われ、日本には868年頃に渡来しました。
形として、木枠に紙などを張ったもので折りたたむ事ができます。
どうもこの形式は日本独自の形らしいです。
有名なもの(作家)
狩野永徳(かのうえいとく)
(美術手帖様より引用:https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/25881)
俵屋宗達(たわらやそうたつ)
(ふわり画報様より引用:https://fuwari.yuhostyles.com/tawaraya-soutatsu/)
尾形光琳(おがたこうりん)
(美術手帖様より引用:https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/19340)
※安土桃山時代~江戸時代の金屏風は非常に人気が高い
浮世絵(うきよえ)
(美術ナビArt Exhibition Japan様より引用:https://artexhibition.jp/topics/news/20220916-AEJ968043/)
日本絵画とも言うべき浮世絵です。
世界的に評価が高く高額品も出回りますが、お手頃な物もあります。
浮世(うきよ)とは「現代」と言う意味であり、浮世絵とは当時の風俗を描いた画のことです。
江戸時代に確立されます。
これらは版画で大量生産されており、世界中に所有者がいます。
特に絵師が直接書いたものを肉筆浮世絵(にくひつうきよえ)と言います。
ゴッホ、セザンヌ、ルノワールなど世界的な画家に影響を与えました。
有名絵師
歌川広重(うたがわひろしげ)
有名作品:東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)
(Euphoric ” ” 様より引用:https://euphoric-arts.com/art-2/hiroshige-utagawa/)
東洲斎写楽(とうしゅうさいしゃらく)
有名作品:三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛(さんだいめおおたにおにじのやっこえどべえ)
(和樂web様より引用:https://intojapanwaraku.com/rock/culture-rock/111127/)
葛飾北斎(かつしかほくさい)
有名作品:富嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)
(日本の伝統文化や伝統工芸品の魅力を発信 ワゴコロ様より引用:https://wa-gokoro.jp/traditional-crafts/Ukiyoe/615/)
根付(ねつけ)
こちらもコレクターが沢山います。
「昔の携帯ストラップ」のような物でしょう。
小さいながら、デザインがとても面白いです。
根付(ねつけ)とは江戸時代、煙草入れ・印籠(いんろう→薬入れ)などを(帯から紐でつるし)持ち歩く時に使用した留め具です。
大きく二つに分かれます。
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江戸~近代の「古根付(こねつけ)」
昭和~平成の「現代根付(げんだいねつけ)」
ヨーロッパ、アメリカなど海外にもコレクターが沢山います。
有名なもの(作家)
増田秀司(ますだひでじ)
谷口珠峯(たにぐちしゅほう)
桜井広晴(さくらいこうせい)
(職人の住む町様より引用:http://www.meikoukai.com/contents/gallery/7_15/02.html)
香炉(こうろ)
お香を炊いて香りを楽しむ器具です。
デザインが秀逸で、インテリアとしての価値も高いです。
大きく5タイプに分かれるようです。
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5種類
置き香炉(おきこうろ)
(株式会社竹中銅器様より引用:http://takenakadouki.co.jp/cms/item/takaoka/post_17459.html)
床の間に置くタイプ(一般的なイメージ)
柄香炉(えごうろ)
(錺金具竹内様より引用:https://www.kazaritakeuchi.com/jiinbutugu-egoro)
持ち運ぶ用に柄(え)が付いているタイプ(ゾウさんの鼻のよう)
釣香炉(つりこうろ)
(古美術やかた様より引用:https://www.kyoto-yakata.net/sale/28296/)
吊るして使うタイプ
袖香炉(そでこうろ)
(京七宝ヒロミ・アート様より引用:https://hiromi-art.jp/cgi-bin/pview.cgi?code=AT003_003)
袖の中に入れる用のタイプ(行動を余りしない貴族用)
被中香炉(ひちゅうこうろ)
部屋で着物に匂いを付けるタイプ
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以上、5タイプ。
用途によって使い分けられていました。
見た目の美しさから美術品としても楽しいです。
有名なもの
色絵雉香炉(いろえきじこうろ)作家:野々村仁清(ののむらにんせい)
(石川県立美術館様より引用:https://www.ishibi.pref.ishikawa.jp/collection/index.php?app=shiryo&mode=detail&data_id=1)
青磁七宝透刻香炉(せいじしっぽうこうろ)
(大阪歴史博物館様より引用:http://www.mus-his.city.osaka.jp/news/2001/kankoku/kankoku_item3.html)
花器(かき)
花器とは花を入れる花瓶の事です。
お花とのコーディネートを考えるのが楽しいです。
この内、5万円で買える範囲で探してみましょう。
2種類あります。
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磁器(じき→高温でガラス化がすすんだ焼き物)
(ICHI POINT 様より引用:https://ichi-point.jp/terakoya_jikitouki02/#i-3)
中国から伝わっています。
主な商品
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有田焼(ありたやき)、伊万里焼(いまりやき)など
(LE UNルアンマガジン様より引用:https://www.vmg.co.jp/restaurants/magazine/aritayaki/)
現在は佐賀県伊万里市内で製造されているものを伊万里焼、佐賀県有田町で製造されているものを有田焼と大別しているとのこと。
陶器(とうき→低中温で吸水性がある焼き物)
(ICHI POINT 様より引用:https://ichi-point.jp/terakoya_jikitouki02/#i-3)
縄文時代から日本で作られてきました。(縄文土器)
主な商品
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日本で瀬戸焼(せとやき)
(瀬戸焼振興協会様より引用:https://www.setoyakishinkokyokai.jp/)
美濃焼(みのやき)
(美濃焼伝統産業会館様より引用:https://www.minoyaki.gr.jp/craft)
有名なもの
秋草文壺(あきくさもんつぼ)
(慶應義塾様より引用:https://www.keio.ac.jp/ja/about/campus/hiyoshi/encyclopedia/01.html)
2、具体的に購入する方法
2つの方法があります。
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・ 独学をして自身で骨董市に出向き買う
(本で勉強して知識を付け、骨董市に出掛けます。)
・知り合いの美術商さんに依頼する(または、百貨店の美術サロンに相談)
早く美術品生活を手に入れるコツは
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この「プロに依頼する」です。
プロの美術商さんの目利きを利用するんですね。
今回のテーマ「アートに触れる」というのは、本物を手に入れるというのがコンセプトです。
そこでまず、5万円以内(3万円でも可)という比較的手頃なお値段から始めるのがオススメです。
もしも知り合いに美術商の方が見えましたら、是非お話しをしてみて下さい。
それにより沢山の美術品の中から、(プロの目で)選択肢を狭めて頂きます。
そして最後は、自分で本当に良いと思った物を選んでみて下さい。
3、楽しみ方
楽しみ方は以下の3つです。
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鑑賞する
お酒を飲みながら、いつ作られどういう形で元になってきたのかに思いを馳せる。
ただ、飾ってぼーと眺めているだけです。
本当に細かい事は抜きにして、純粋な鑑賞をしてみましょう。
そこで何かを感じられれば、心に変化をもたらしてくれるでしょう。
使う
気を使いながらですが、実用品は使って初めて価値が分かるものです。
調べる
次に(購入した物と)同じジャンルの「名品」と呼ばれるものを資料で勉強して、実際に美術館に足を運び目を養います。
アンティーク着物はじめました。
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アンティーク着物はじめました。
4、ポイント
・和文化や着物に興味がある方には、和アートがオススメ
・特に和のアートは新作、古物を問わず楽しい
・まずは1つ、プロの目利きを使い気に入った物を購入してみる
・和のアートには、茶碗、掛軸、屏風、浮世絵、根付、香炉、花器などがある
・5万円を使って手に入れたアート・芸術は鑑賞・使う・調べる楽しみがある
以上、男の和服着物の和アートでした。
我々は和服着物という一種のアートに興味を持っているわけですから、きっと5万円アートも和服生活に彩りを添えてくれるでしょう。
まずは5万円以内で、興味のある物から気楽なアート生活を始めてみましょう。
ライン@のアカウント変更しました!(2021年2月13日)
文化bunka◉着物モッズ【独創的な男の和服着物の研究家】