昔、お爺さんは庭で盆栽いじりをしているイメージでした。
この盆栽のイメージは今や外国で大きく変わっているそうです。
お若い方がアートとして楽しまれています。
今回は今一度、盆栽の原点に立ち返り、和の趣味として考えてみたいと思っています。
一緒に見ていきましょう。
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ライン@のアカウント変更しました!(2021年2月13日)
要点だけであれば3.ポイントをご覧下さい
1、歴史
歴史
中国ではかなり古くから楽しまれている『盆景(ぼんけい)』がルーツだそうです。
この『盆景(ぼんけい)』は約2500年の歴史があり、お盆の上で自然の美しさを表現するものだったそうです。
(盆栽の教科書様より引用:https://xn--u9j460nu9acybty3bwfe.com/bonkei/)
この盆景(ぼんけい)が平安時代から鎌倉時代に日本へ入ってきて、一本の木の姿で自然の景色を見立てる手法、盆栽(ぼんさい)へと変化したようです。
海外では盆栽『bonsai』として有名です、協会なども設立されています。
植物5種類
松柏
針葉樹類で、1年中楽しめる
松、杉、ヒノキ、真柏(シンパク)杜松(トショウ)ガジュマルなど
雑木
松柏除いた植物で、1年中緑は楽しめない
紅葉
花もの
花が咲くもの
梅、椿、桜
実もの
実がなる
紅紫檀(べにしたん)、クチナシ
草もの
草の植物
福寿草(ふくじゅそう)、シダ系
特に人気なのが
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黒松(くろまつ)
力強い盆栽です。
豪快で男性的な力強さが魅力です。
五葉松(ごようまつ)と共に非常に人気が高いです。
五葉松(ごようまつ)
男性的な黒松(くろまつ)に対して、女性的な繊細さが魅力です。
形が非常に美しいです。
5つの葉が1房になっていて縁起が良いとされます。
丈夫で形を手入れする際の自由さが○。
盆栽と鉢植え(はちうえ)の違い
鉢植え
「植物」そのものを鑑賞する
盆栽
植物を使い「自然風景」を鑑賞する
見立て(みたて→他の物に例える)の文化
魅力
自然の美に人が手を加え「完成させた美」を作り出す所
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2楽しみ方
始め方
3月がスタートに最適です。
理由は少しずつ暖かくなるからです。(カエデや紅葉など)
はじめに植物を選び、
↓
鉢を選ぶ
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形を配置する(表と裏があります)
↓
植え付ける(鉢に合わせて根を小さくする。株分け)
↓
置く場所を決める
↓
水をやる(最初1週間が大切になります)
まずは風が当たらない日なたで水分を十分やる(水をやり過ぎてても大丈夫)
この状態で1ヶ月様子を見る。
そのあと
↓
台の上に置く。
花や実には水をかけない。
夏は朝と夕に水をやり、半年から1年位たったら、針金を使い表情を出す。
見所(みどころ)
1.根張り(ねばり)
(盆栽エンパイア様より引用:https://www.bonsaiempire.jp/basics/seikei/nebari)
根の張り具合のことです。
ここに力強さを表現できます。
理想は八方根張り(はっぽうねばり→まんべんなく四方八方に根が張っている状態)です。
2.立ち上がり
(Class L様より引用:https://www.class-l.jp/webmagazine/feature/kurashi/kurashi/bonsai.html)
根本から最初の枝までの事。幹のことを言います。
理想は太い状態。くびれていない事です。
3.枝打ち(えだうち)
(盆栽の教科書様より引用:https://xn--u9j460nu9acybty3bwfe.com/fuji-bonsai/)
枝の様子です。
幹に対して、枝がバランスよく配置されていることです。
4.葉
(盆栽の教科書様より引用:https://xn--u9j460nu9acybty3bwfe.com/ume-bonsai/)
葉の緑色や葉の形のことです。
手入れ
剪定(せんてい)
(盆栽エンパイア様より引用:https://www.bonsaiempire.jp/basics/seikei/sentei)
形を整えるため、枝の一部を切り取る作業のこと。風通しと日当たりの調整します。
針金掛け(はりがねかけ)
(KINBON WEB SHOP 様より引用:https://www.bonsai.co.jp/beginner/beginner_category/cat08/)
形を整えるため、針金で形を整える作業のこと。銅線とアルミ線が使われます。
施肥(せひ)
(盆栽エンパイア様より引用:https://www.bonsaiempire.jp/basics/bonsai-kanri/sehi)
肥料を与えること。
形
全部で14~15種類ほどの形があるそうですが、代表的なものは
↓↓↓
直幹(ちょっかん)
まっすぐ立った状態
斜幹(しゃかん)
斜めに傾いた状態
吹き流し(ふきながし)
(盆栽亭「英樹」様より引用:https://pamalebe.exblog.jp/17167695/)
一方方向に流れている状態
懸崖(けんがい)
まさに崖から落ちそうな状態で根本より「幹や枝」が下にあるもの
緊張感のあるバランスが面白い形
うつわ選び(鉢)
用途
鑑賞鉢
(盆栽徒然草様より引用:http://bonsaiyacom.blogspot.com/2005/05/blog-post_28.html)
観賞用の美しい鉢
仕立て鉢
育てる為の鉢
産地(鑑賞鉢)
中国鉢
(KINBON WEB SHOP 様より引用:https://www.bonsai.co.jp/products/list?category_id=30)
本場中国産の鉢の事。日本に伝来した時期によって区分けされます。(この辺りは、着物の伝統柄と同じです。)
古渡り(こわたり)
(盆栽徒然草様より引用:http://bonsaiyacom.blogspot.com/2004/04/blog-post_22.html)
500年前~300年前くらいに輸入したもの。古く非常に価値があります。
中渡り(なかわたり)
(aucfan様より引用:https://aucview.com/yahoo/q408025812/)
約200年前~100年前位に輸入したもの。
新渡(しんとう)
(KINBON WEB SHOP 様より引用:https://www.bonsai.co.jp/products/list?category_id=97)
100年前~50年前位に輸入したもの。
新々渡(しんしんとう)
50年前位から輸入されたもの。比較的、大量生産。
和鉢(わばち)
(KINBON WEB SHOP 様より引用:https://www.bonsai.co.jp/products/list?category_id=88)
日本国産の鉢です。
大正から昭和にかけて生産が盛り上がったそうです。(茶道での茶碗は、桃山時代には国産化が盛り上がっていたので、比較的遅めです。)
産地として京都、常滑(とこなめ)、信楽(しがらき)、瀬戸(せと)が有名。
ポイント
・通気性が良い
・水はけが良い
・熱の吸収(鉢の中の温度)
・大きさ(盆栽とのバランス)
・色(盆栽とのバランス)
買う場所(盆栽とうつわ)
・園芸、イベント
・インターネット
展示会やイベントなどいろいろやっています。
必要な道具
ハサミ(針金切り)
(盆栽道具の兼進様より引用:https://bonsai-tool.net/?mode=cate&cbid=2765831&csid=0)
ハサミ(枝又切り)
(SEKIBOKKA様より引用:https://shop.sekibokka.jp/?pid=113739015)
ピンセット
(盆栽道具の兼進様より引用:https://bonsai-tool.net/?pid=165777794)
ブラシ
(盆栽道具の兼進様より引用:https://bonsai-tool.net/?pid=165866568)
ふるい
(盆栽道具の兼進様より引用:https://bonsai-tool.net/?pid=165929907)
土入れ
(盆栽道具の兼進様より引用:https://bonsai-tool.net/?pid=165872646)
針金
(盆栽道具の兼進様より引用:https://bonsai-tool.net/?pid=165872659)
じょうろ
噴霧器
(盆栽道具の兼進様より引用:https://bonsai-tool.net/?pid=165871908)
など
ホームセンターか、ネット通販を利用します。
と、ここまでお伝えしましたが、
はじめての方が気軽に始めるには
ミニ盆栽セット、あるいは苔玉(こけだま)が良いかも知れません。
ミニ盆栽セット
盆栽デビューとしてオススメなのがこちら。
必要な道具がすべて用意されているミニセットです。
小ぶりな盆栽を楽しめます。
お値打ちなものだと2千円ぐらいからあります。
苔玉(こけだま)
一言で言うと、鉢いらずの苔盆栽のことです。
盆栽で用いる手法である「根洗い(ねあらい→根がびっしり固まった状態のものを鑑賞する)」を応用したものだそう。
苔に覆われたまん丸の形が可愛らしく、作り方も簡単です。
根を整理して用土を球状にし、穴を開けそこに土を入れ、根を入れ包みます。
表面に苔をつけ、糸で玉を巻いていてキレイにします。
自作も出来ますし、こちらもスタートキットなど2千円ぐらいで用意されています。
服装
盆栽
羽織(はおり→和装ジャケット)
江戸小紋(えどこもん→極小柄の着物)
からし色
着物
紬風(つむぎ→手で紡いだ糸で作るカジュアル生地)
茶色
帯
角帯(かくおび→一般的な長方形の帯)
博多献上(はかたけんじょう→男の定番帯)
銀鼠(ぎんねず→シルバーグレー)
足袋(たび→和装靴下)
白
草履
下駄(げた→木で出来たサンダル)
白木
羽織紐(はおりひも→羽織の前面につく紐)
無双(むそう→左右繋がった羽織り紐)
濃い紫
シャツ(長襦袢の代用)
白
アンティーク着物はじめました。
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アンティーク着物はじめました。
3、ポイント
・盆栽の起源は中国約2500年以上前の盆景(ぼんけい)と言われています
・入門編としてミニ盆栽セットがあり、初心者は苔玉がオススメです
・4つの鑑賞ポイントは根張り、立ち上がり、枝打ち、葉などがあります
・最初の1週間、1ヵ月が大切です
・展示会も何度か行われます
・選ぶ植物、形、鉢、手入れなど、こだわると深い世界です
以上、男の和服着物の盆栽でした。
昔は庭を持っている方が多かった事も影響してると思いますが、盆栽は近所のおじいさんなど身近な方がやっていました。
和の文化として盆栽には沢山の魅力が詰まっています。
気軽に楽しみましょう。
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