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【男の和服着物の山形と福島】米沢紬とからむし織の産地訪問一泊二日

更新日:

男の和服着物において、重要地域が東北地域です。

特に山形の米沢一帯(よねざわいったい)は、男着物の表地(おもてじ→生地の事)の生産が盛んです。

今回は、山形・福島を中心に見学に行って参りました。

山形の米沢紬(よねざわつむぎ)は男性用の紬(つむぎ→手で紡いだ糸を使ったカジュアル生地)で、

福島の昭和村の苧麻(ちょま→麻の種類)は、男女ともに越後上布(えちごじょうふ→新潟で作られる超高級な麻織物)などに用いられる上質な素材で有名です。

一般の方が普通に出入り出来る施設を選んでおります。

今回、余りガッツリとは見る事が出来なかったのですが、

産地見学の参考になると思いますので

どうぞご覧ください。

 

ライン@のアカウント変更しました!(2021年2月13日)

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文化
お急ぎの方へ

要点だけであれば3、反省・ポイントをご覧下さい

1、計画

旅の目的を設定します。

目的

 

山形の米沢紬(よねざわつむぎ)と福島(昭和村)の苧麻(ちょま→麻の種類)に関する資料館をめぐる。

ここで基本知識を確認しておきます。

米沢紬(よねざわつむぎ)

(東北ろっけん雑学メディアNEFT様より引用:https://jp.neft.asia/archives/3521

・置賜紬(おいたまつむぎ)の一種です。

置賜紬とは、山形周辺で作られる伝統的な織物の総称です。

{米沢市の米沢紬(よねざわつむぎ)、長井市の長井紬(ながいつむぎ)と米琉(よねりゅう→米沢琉球の略、琉球の影響を受けた織物)、白鷹町の白鷹御召(しらたかおめし→強いシボ凹凸があるドレッシーな生地)}

米沢紬は草木染め(くさきぞめ→天然の草花による伝統的な染色、手間暇かかるが渋みが魅力)の素朴な質感が特徴で、

有名なものに紅花で染めた紅花紬(べにばなつむぎ)があります。

男性の和服着物にも力を入れており、無地の紬(つむぎ)は非常に使いやすいです。

価格もお手頃な物も多数ございます。

からむし織

 

・福島県昭和村(しょうわむら)で栽培されている

上質な麻{イラクサ科の多年草、苧麻(ちょま)、洋服地のリネンと少し違う}の織物です。

昭和村は、苧麻(ちょま)の一大生産地で

新潟の最高級の麻織物である

「越後上布{えちごじょうふ→江戸時代に武士の裃(かみしも→武士の礼装、時代劇参照)に使われた}」

はこちらの苧麻(ちょま)で作られています。

夏の和服着物に最適です。

予算

TBIT / Pixabay

10万円

スケジュール

uwekern / Pixabay

1泊2日の弾丸ツアー。初日福島、2日目山形。

外せないスポット

米沢織資料館、昭和村からむし織資料館

外せない体験

geralt / Pixabay

織物の資料を見る、織物の資料の記録を取る、土地の空気を感じる

余裕があれば行きたいスポット

nile / Pixabay

上杉家の資料館、福島駅前、会津若松市の白虎隊(びゃっこたい)資料館

余裕があればやりたい体験

753tomas753 / Pixabay

米沢牛、地酒、盆踊り

2、実行

1日目(福島・昭和村)

朝9時頃

郡山市でレンタカーを借り出発します。

水分もしっかり用意します。

 

昼12時頃

およそ3時間かけて福島県昭和村(道の駅)に着きました。

雨が強くなってきましたが、休憩もかねて資料館を見学させて頂きました。

まず、道の駅です。

 

続いて、隣接するからむし資料館です。

 

14時頃

道の駅を後にします。(雨が激しくなってきました)

ここから北上。山道を通り米沢市に向かいます。

16時頃

会津若松市(あいずわかまつ)に寄ってみたくなり、近づくも時間が無く断念。

 

17時頃

米沢市到着。およそ3時間かかりました。

18時頃

宿に荷物を置き、早めのお風呂を頂きました。

 

19時頃

お食事です。米沢牛と日本酒を頂いています。

お肉がすごく柔らかく、口の中で溶けてしまいます。

お米と水が綺麗な山形は日本酒も美味しかったです。

21時頃

宿でゆっくりお休みです。

 

2日目(山形・米沢)

10時頃

米沢織の資料館を見学です

残念ながら、2階の資料部屋は工事中でしたが、

1階の米沢織販売エリアでは男の和服着物コーナーが設置されておりました。

11時頃

近くの上杉家資料館を見学させて頂きました。

ここは、米沢に行かれたら是非ご覧頂きたいスポットです。

貴重な資料という事もあるのですが、

上杉家が如何に山形の方から愛されているかが分かります。

また、民衆に対する上杉氏の愛も感じます。

14時頃

福島駅到着。福島の物産が販売されている素敵な施設でお買い物です。

ここで少し散策した後、帰路につきました。

3、反省とポイント

反省

・資料館などは、事前に電話連絡して営業しているかの確認をしておくと安心です。

さらに、ついでに何処かが工事中じゃないかも確認しておくと、なお良いですね。

・ここ以外にも和服着物の産地は、公共交通機関では行きにくい場所もあるので車がおすすめです。

全国チェーンのレンタカーさんなら、

今回のように郡山市で借りて米沢市に乗り捨て?出来るワンウェイという方法もあります。

(都道府県によっては、和装での運転が条例違反になりますので、確認しておきましょう)

・車は交通に便利ですが、昭和村から米沢へ向かう道は山道を通るので、途中コンビニもありません。

お手洗いなどは早めに済ませると良いです。(私は大雨という事もあり心配だったので、

100均で販売されているような携帯トイレのような物を用意しましたが使わずに済みました。)

ポイント

・山形の米沢紬と福島(昭和村)の苧麻(ちょま→麻の種類)に関する資料館をめぐる事を目的に、一泊二日の旅に出ました。

・米沢紬は、山形の伝統織物で、男物も有名です。からむし織は、福島県の上質な麻織物です。

・初日はレンタカーを借り、郡山市から福島県昭和村へ行き、からむし織の見学。その後、山形県米沢市で一泊。

・2日目は山形県米沢市で米沢織会館見学と上杉神社。その後福島駅散策した後、仙台に向かって終了です。

費用は約10万円でした。

 

以上、男の和服着物の山形と福島でした。

昔から憧れていた和服着物の産地でしたので、念願叶って嬉しかったです。

ワイン好きの方がフランスの産地を訪ねるのと似ています。

日本の和服着物好きにとって、これが日本に住んでいる特権ですね。

日本以外にお住まいの方も、

東京、京都、福岡、沖縄を中心に行きやすい場所から攻めてみましょう。

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文化
まだ見ぬ男の和服着物の産地は存在しますよ。いざ、男の和服着物の聖地へ!

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