夏になると京都では、川の上に川床(かわどこ)を設置して涼を楽しむ習慣があります。
最近では、秋から冬にかけてこたつを導入している所もあるようです。
和服着物が好きな皆さんも一度は体験しておきたいものです。
今回は夏の川床について考えてみたいと思います。
一緒に見ていきましょう。
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要点だけであれば3.ポイントをご覧下さい
1.川床の歴史と効用
歴史
京都・大阪で夏に楽しまれた川の上の涼しい食事の事です。
(期間は5月から9月下旬ぐらいまで)
噂では豊臣時代に京都・鴨川の河原で茶屋を開いたのが始まりといわれますが、定かではありません。
その後、本格的には江戸時代ぐらいから流行ります。
明治時代に規制され、場所が限られます。
当初、お茶屋が臨時で設置したものらしいです。
効用
夏の暑さを川の上を吹き抜ける風で冷やしてくれる。
その涼しさを味わうものです。
また、屋外での食事は気分も盛り上げてくれます。
自然のエアコンと思える程すごく涼しいです。
植物の蔦で作られた屋根もあるので、直射日光を浴びなくて安心です。
場所
有名な所は主に関西で、以下の通りです。
↓↓↓
※本当の川床(かわどこ)らしさを味わうのであれば京都の貴船が一番らしいです。
京都
貴船(きぶね)
最もオススメのエリアです。
観光スポットの貴船神社もあります。
大正時代あたりから盛り上がってきたそうです。
自家用車で行くと道が狭く大変です。
鴨川(かもがわ)
二条から五条にかけて4つのエリアで展開されます。
観光客の方が一番目にする所だと思います。
街からのアクセスが非常に優れています。
高雄(たかお)
貴船と同じく高いところにある為、気温が平地より涼しいです。
少し高い位置に建てられていて、屋根があるのが特徴だそうです。
鷹ヶ峯(たかみね)
(しょうざんリゾート京都様より引用:https://www.shozan.co.jp/restaurant/yuka.html)
高雄と同じく森林浴のような印象だそうです。
大阪
北浜テラス
(MIZBERING様より引用: https://mizbering.jp/archives/6477)
中之島という中洲に隣接する北浜町1丁目から2丁目の土佐堀川に設置されている川床(かわどこ)です。
都会でありながら気軽に涼を感じることが出来るとのこと。
印象的にお洒落なテラスといった感じです。
その他
山にあるお店で、夏場だけ川床(かわどこ)を設置しているお店もあります。
平均金額
相場
お店やコースにもよりますが、8千円台から1万9千円台まで。
特に有名な場所
貴船(きふね)京都
川床(かわどこ)と言ったらココ!
迷ったら絶対ココ!!
まさに川床(かわどこ)に最も適した町!
約20軒ほどのお店が連なり
川床(かわどこ)で最も大切な雰囲気を堪能出来ます!
川床は涼しさだけではなく、エンターテインメントだからです!
遠ければバスツアーなども利用できます。
近くには貴船神社もあって散策やらで半日楽しめます。
※上記以外に最近箱根辺りにも出来ているようです。(2020年10月現在)
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2.楽しみ方
断然天気の良い日のランチがオススメです。
各地からバスツアーなどが企画されていますので、利用してみると良いでしょう。
例
スケジュール
12時
集合・入店
食事
川床
店に着いたら席に案内され、お料理を運んできてくれます。
川の上を通る涼しい風が気分を盛り上げます。
写真を撮ってみましょう。
今後は動画も気軽に取れますね。
13時
貴船神社周辺をブラブラ。
水の神様と言われる貴船神社は観光客も非常に多く人気スポットです。
水占いも是非やってみましょう!
15時
下鴨神社(しもがもじんじゃ)
この日はバスツアーを利用しましたので、もう一か所観光地に寄ってくれました。
ここでも水占い(みずうらない)が出来ます。
周辺オススメスポット
貴船神社
水の神様。
鞍馬寺(くらまでら)
(一休.com様より引用:https://www.ikyu.com/kankou/arealist8259/)
牛若丸・天狗伝説の名所。
鞍馬温泉
(くらま温泉様より引用:http://www.kurama-onsen.co.jp/plan01/)
旅館「くらま温泉」で日帰り入浴可能だそうです。
シーズン
毎年5月1日~9月30日
(オススメは9月)
持っていくと便利アイテム
手拭い
床が濡れている場合があるのと、食事が腿に落ちない為。
日傘
移動中に日差し防止の為。
スマホ
全体テンション上がって絶対に動画を撮りたくなる為。
服装
夏
座ると汚れるので、座布団などがあります。
気軽な浴衣(ゆかた)か、単衣(ひとえ→裏地の無い春夏着物))の着物が良いでしょう。
羽織(はおり→和装ジャケット)
本塩沢(ほんしおざわ→新潟産の春夏に最適な生地。シャリ感がたまらない。)
グレー
着物
紬風(つむぎ→手で紡いだ糸で作るカジュアル生地)
ダークグレー
帯
角帯(かくおび→一般的な長方形の帯)
博多献上(はかたけんじょう→男の定番帯)
銀鼠(ぎんねず)
羽織紐(はおりひも→羽織の前面につく紐)
丸組(まるぐみ→円柱状の組み方をした物)
グレー
足袋(たび→和装靴下)
紺
履物
草履(ぞうり→クッション入りの和装サンダル)
シルバーグレー
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3.ポイント
・川床とは、初夏から初秋にかけて行われる涼を目的とした食事形態です。最近はコタツを導入して秋冬も楽しめるようです。
・主に大阪、京都にありますが、迷ったら京都の貴船がオススメ。バスツアーもあり、8千円から1万9千円が相場。(出発地による)
・夏の装いが基本で、気軽に浴衣も可。手拭い、日傘、スマホがあると良いです。
以上、男の和服着物の川床(かわどこ)でした。
昔から暑い夏を快適に過ごす知恵と工夫が川床(かわどこ)でした。
ホントに風が体を通りますし、解放感が楽しいですので
機会があれば利用してみましょう。
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