和服着物を始めたい方にとっては
最初に何をすべきかわからないものです。
今日は、その「分かりにくい着物スタート」を4コマ漫画にしてみました。
1分で読めてしまうので、取っ掛かりや全体把握に是非利用してみて下さい。
アンティーク着物はじめました。
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アンティーク着物はじめました。
ライン@のアカウント変更しました!(2021年2月13日)
要点だけであれば、3.ポイントをご覧下さい
1.メリット
四コマ漫画の効果
・内容をストーリー込みで最短で伝えられる
・記憶に残る(小学校の国語の教科書。文章は覚えていないけど挿絵は覚えている)
・シリーズに出来る
2.四コマ漫画
№1自己紹介
自己紹介
まず大前提として和服着物をまだ持っていない方向けにお話しします。
そもそも現代において和服着物着るきっかけは余りありません。「和服着物はこんな形で、袖が長い・・」くらいの認識で大丈夫です。
和の文化に興味のある方にご覧いただきたいです。
№2着物の形状の意味・一例
着物の形状の意味・一例
生まれてからすっと洋服生活をしていると、素朴な疑問として「なぜ和服着物はこの形なのか」というのが出てきます。
特に「袖が長い事」と「スカート状の裾」を不思議がられます。
それぞれに理由がありまして、
袖に関しては3つ。
1,直線で裁断される和服着物にとって、布が余ったから
2,高温多湿で四季がある日本の風土に都合が良いから
3,日本において社会的に認められると袖下が長くなるから(動きにくさが礼装条件になる)
スカート丈の裾に関しては2つ。
1,高温多湿の気候に通気性を与えるため
2,パンツ型のように複雑なものを作れなかったから
服の形も「考え方」と「風土」によって最適な形があると言う事ですね。
№3日本文化の本質「欠落」
日本文化の本質「欠落」
欠落
和服着物が今の形になった1番の理由がこちらです。
そしてこれが和服着物の真髄だと思っています。
和服着物の出発は「大国である中国のような服を作りたいけど技術がない」と言う「妥協」だったのです。
少し勇気が持てませんか?
何かが足りない状態は人生でもよくあることで、和服着物も同じだったのです。
そんな和服着物が世界でも類を見ない服飾文化を作っていったのです。
№4その他、西洋国と東洋国との違い
その他、西洋国と東洋国との違い
和服着物の話をする際、日本の欠落文化についても触れました。
和服着物に限らず、日本文化は欠落を編集で補う土壌があり、日本語も同じ形で生み出されています。
日本はそもそも文字を持たず、必要に迫られ選んだ選択肢は、文字だけ無理やり導入して当てはめるという無茶苦茶なものでした。これにより日本語は全く独自の進化を遂げ得ることとなります。
日本ではある法則によって海外文化を取捨選択しており、この考え方から和服着物も出来上がりました。
※注意
漫画中では、「西洋国」だけ比較に用いられていますが、「西洋国、東洋国両方」との比較です。
№5平面服と立体服
平面服と立体服
服に対する考え方も日本では違っています。
和服着物は平面服と言い、ヨーロッパの立体服とは違います。
身体にあてはめる洋服に対し、身体を包むのが和服着物の考え方です。
ただし、それぞれ利点があり、今後は両者がミックスされていくと思われます。
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№6和服の定義
和服の定義
一言で和服着物といってもイメージは漠然としているのではないでしょうか?
正確に和服着物の定義とは何か?
以下の2点だと言われています
1,直線裁断
2,左右対象(背縫いがある)
この2つの条件を満たすものが和服着物となります。
そして今まで、和服着物は形状を変化させてきました。
さらなる進化を期待できると思いませんか?
マンガ内では下着である「肌襦袢(はだじゅばん→着物の肌着)」と「裾除け(すそよけ→着物の下半身肌着)」がキーワードになるとしています。
これは下着が表着に取って変わる現象として、日本の歴史上繰り返されてきたことによります。
№7洋服との共通点
洋服との共通点
ここで洋服と和服が全く違った服ではないことを確認しておきましょう。
全く違った「進化」をしたということです。
元は同じ服だったと言う説があり、それは「貫頭衣(かんとうい→頭を通す穴だけ空いた簡易的な服、別名ちはや)」と言う服でした。
それに立体と平面のそれぞれの思想が加わったのです。
今の人気の洋物MIXスタイル(着物に洋服を組み合わせるスタイル)は理にかなっているといえます。
MIXの加減によりスタイルの印象も変わりますね。
№8裏着物(うらきもの→家着物)の提案
裏着物(うらきもの→家着物)の提案
ここまでお読み頂いて和の文化から男着物自体に関心が移ってきた方もいらっしゃいますよね。
でもいきなり着て出掛けるのはハードルが高く勇気が要りますよね。
こんな初心者さんには裏着物(うらきもの→家着物)がオススメです。
家で着る着物のことで、メリットとして
・他人の視線がないので着付けが上手くなくても大丈夫
・家で着るものなので気軽に始められる
・最低限のアイテムで始められるので経済負担が少ない
が挙げられます。
ちなみに上の四コマのオチについて説明すると、外で見せている印象と内で見せる印象を大抵の人は使い分けて生きている事を表しています。登場人物が外ではおとなしそうで、内ではパンクバンドの暴れん坊というものです。
№9着物の入手方法
着物の入手方法
次は裏着物(うらきもの→家着物)をどこで手に入れるかのお話しです。
オススメは古着のネット購入です。
そこでセット物を選びましょう。
沢山も必要ではないので、寸法もそこまで気にせず一着購入してみましょう。
完全フルセットも必要ありません。
まずは着物だけあれば良いかと思います。最初は慣れないお店に行くよりは、慣れているネットショッピングの方が良さげですね。(慣れてきたらお店もオススメです)
№10和装の必須アイテム
和装の必須アイテム
ここまで来たので一般的な和装構成を確認しておきますね。
以下のアイテムで構成されています。
↓↓↓
・羽織(はおり→和装ジャケット)
・着物
・長襦袢(ながじゅばん→着物の下に着る着物)
・帯{角帯(かくおび→一般的な長方形の帯)と兵児帯(へこおび→布製のお洒落帯)がある}
・履物
・足袋(たび→和装靴下)
・肌襦袢(はだじゅばん→着物の肌着)
・裾除け(すそよけ→着物の下半身肌着)またはステテコ(下着用ズボン)
・袴(和装ズボン)
・こし紐(こしひも→帯の下に締める紐)
補助
・衿止め
・コーリンベルト
・ふんどし
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以上のアイテムですが、裏着物(うらきもの→家着物)に関しては着物とこし紐(こしひも→帯の下に締める紐)があれば可能です。
意外に忘れてしまうのがふんどしですね。用を足す時に着崩れにくいと言われますが、私自身はそんなに感じません。
ふんどし、ボクサーブリーフどちらか好きな方を選んでください。
№11着方のイメージ
着方のイメージ
詳しくはブログをご覧ください。
基本の考え方として、漫画のように着物で身体を包んで帯でラッピングする感覚です。
原理は風呂敷に似ていますね。
№12インテリアで環境つくり
インテリアで環境つくり
最初の和装生活はあなたの部屋で始まりますので、部屋を楽しくディスプレイしてしまいましょう。
着物生活のポイントは「着る場所がある事」です。
女性の着物があれば飾ってしまって、着る場所を演出しましょう。
たとえ和室でなくとも、のれんや和のアイテムでも雰囲気が出ますよね。
アンティーク着物はじめました。
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アンティーク着物はじめました。
3.ポイント
・ 和服着物を始めたい方にとって、最初にすべき事・分かっておくべき事を四コマ漫画にした
・ 4コマ漫画の効果は、内容をストーリー込みで最短で伝える事が出来る所
・ №1から№12まで全12作
・着物のちょっとした疑問から、日本文化の本質、着物の始め方まで5,6分で読めるように用意
以上、男の和服着物の四コマ漫画でした。
知らない事を文章や動画を見て学ぶのは根気がいるものです。
気楽に知って、気軽に始めたいですね。
ライン@のアカウント変更しました!(2021年2月13日)
文化bunka◉着物モッズ【独創的な男の和服着物の研究家】