男の和服着物に興味が出ると、気になるのが芸能人の和装姿です。
なかでも、抜群にお洒落なのが落語家さんです。
今回は、新たな和装スポットとして
落語の演芸場を推してみたいと思います。
単純に落語は楽しいですし、気軽なお出掛けとしても面白いです。
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要点だけであれば3.ポイントをご覧下さい「
1、種類
落語とはオチのある話のことです。
歴史
始まりは戦国時代。
大名のそばで話し相手になる「御伽衆(おとぎしゅう)」という人々だと言われています。
特に安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)という僧侶が面白いオチのある話で有名になりました。
江戸時代になると、各地でそのような有名な噺家が現れ、お金を取るようになりました。
これらが寄席(よせ)の始まりと言われています。
場所
演芸場(えんげいじょう)
定期的にレギュラー公演があります。
年に1回、お正月は顔見世(かおみせ)と言って1日三部構成になっていたりします。
昼の部12時頃 夜の部は午後5時頃。
披露する話はその日の様子によって決まるそうです
都道府県、県庁所在地に一つ位はあります。
全国リスト
定期公演
東京
浅草演芸ホール
(GOI TOKYO様より引用:https://www.gotokyo.org/jp/spot/156/index.html)
神奈川
にぎわい座
(YOKOHAMA横浜観光情報様より引用:https://www.welcome.city.yokohama.jp/spot/details.php?bbid=141)
仙台
花座
(まちくるファンド仙台様より引用:https://machi-kuru.com/fp/66)
大阪
天満天神繁昌亭(てんまてんじんはんじょうてい)
(天満天神繁昌亭様より引用:https://www.hanjotei.jp/)
神戸
神戸新聞地 喜楽館
(Feel KOBE神戸公式観光サイト様より引用:https://www.feel-kobe.jp/column/kobe-shinkaichi/)
富山
ほくほくスペースてるてる亭
(エンタメールProduced by ホームメイト・リサーチ様より引用:https://www.homemate-research-hall.com/dtl/00000000000000244727/)
名古屋
大須演芸場
(大須演芸場様より引用:https://www.osuengei.nagoya/access)
番外編
オンライン寄席
ミッドナイトよせ太郎
(BS12様より引用:https://www.twellv.co.jp/news/whatsnew/2017/12904/)
出張サービス
出前落語
(清生の会様より引用:https://seishounokai.crayonsite.net/p/3/)
最近では居酒屋などでも、企画の一つとして開催される事もあります。
古典
昔から受け入れられ、磨かれた伝統的なお話の事です。
伝統的に時代を超えて愛される名作のことです。
それぞれに噺家(はなしか)さんによって得意な話があるそうです
新作
現代の感覚で作り出されたお話です。
創作落語(そうさくらくご)とも言われます。
現代性を加えたオリジナルな面白いお話です。
上方落語
大阪・京都を中心とする関西の落語です。
江戸落語
江戸(現在の東京)を中心とする関東の落語です。
有名なネタ
例
饅頭こわい(まんじゅうこわい)
暇を持て余した者が怖いものはあるかと聞いている。
この世に怖いものなどないという男に対して・・・
時うどん
頭の良い兄貴分と少し足りない弟分。
夜道に立ち食いうどん屋を見つけて食べようとするが・・・
寿限無(じゅげむ)
生まれた子供が元気に長生きしてくれるよう、長い名前をつけようと考えて・・・
くっしゃみ講釈(くっしゃみこうしゃく)
男は彼女と逢引き(あいびき→男女がひそかに会うこと)中に、
犬の糞を踏んだ講釈師により逢引を台無しにされて・・・
がまの油
がまの油売りが敵討ちを挑んで・・・
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階級
ランキングが独自の制度としてあります。
(落語亭様より引用:https://rakugotei.com/rakugokaikyu/)
前座見習い(ぜんざみならい)
師匠から入門を許可された者のこと。
期間はまちまち。
この方々は前座の手前で、落語協会に登録されていないので楽屋に入れません。
主に師匠の雑用係です。
前座(ぜんざ)
(くつろぎ本舗様より引用:https://www.kondo-futon.com/shopdetail/000000000470/)
さらに師匠から許可が出ると前座になります。
言葉の由来は、一番前に高座(こうざ→舞台)へ座るからだそうです。
この時期が1番忙しいようです。
朝から晩まで師匠宅から寄席(よせ)までびっしりスケジュールがあり
期間は約四年位。休みは月に1回。
大の月(一か月間が31日ある月の事)の31日のみです。
空いている時間は稽古をつけて貰います。
着る物にも制限があり、着流し(きながし→羽織・袴をつけないスタイル)のみだそうです。
二ツ目(ふたつめ)
(Green Shop様より引用:https://www.greenshop.co.jp/SHOP/201-533.html)
さらに許可が出ると二つ目になります。
名前は高座(こうざ→舞台)の二番目に座るからだそうです。
この期間は緩くなり、師匠の雑用がなくなり、楽屋へも行かなくなります。
着る物も羽織(はおり→和装ジャケット)・紋付き(もんつき→家紋入りの着物)・袴(はかま→和装パンツ)まで着られます。
期間は約10年程。ただ、この時期の過ごし方で大きな差が出てしまうそうです。
自分で高座(こうざ→舞台)を探さなければいけないので、ダラダラしているとあっという間に差がつくようです。
{若手で構成された「成金(なりきん)」というグループもあり人気です。}
真打ち(しんうち)
(わたや森様より引用:https://www.watayamori.co.jp/SHOP/200.html)
落語家さんとして一人前と呼ばれるのが真打ちです。
真打ちは寄席で一番最後に出る事が出来ます。
弟子も取ることが出来ます。
まず落語家さんが目指すべき地位です。
一説によると、昔の高座(こうざ→舞台)には照明としてろうそくがあり、最後の出演者がろうそくの芯を打った(切って消す)為、「芯打ち(しんうち)」と呼ばれたと言われています。
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2、楽しみ方
楽しみ方は3つです。
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・お話をエンターテイメントとして楽しむ
CD DVD オンライン
・着物のお出掛けスポットとして楽しむ
和装がとても自然な場所です。
・落語家さんの服装からエッセンスを盗む
高座(こうざ→舞台)での仕事着なのでお洒落な方が多いです。
(歌舞伎役者さんは衣装なので意外とお洒落ではないです)
服装
羽織(はおり→和装ジャケット)
縮緬風(ちりめん→一面に細かな凹凸を出した絹織物)
グレー市松柄(いちまつがら→チェッカー柄)
着物
紬風(つむぎ→手で紡いだ糸で作るカジュアル生地)
焦げ茶
帯
角帯(かくおび→一般的な長方形の帯)
銀鼠(ぎんねず→シルバーグレー)
羽織紐(はおりひも→羽織の前面につく紐)
丸組(まるぐみ→円柱状に組んだ組紐)
グレー
足袋(たび→和装靴下)
白
履物
草履(ぞうり→クッション入りの和装サンダル)
シルバーグレー
シャツ(長襦袢の代わり)
白
もし可能なら
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小物
手拭い
その日のちなみ柄
会場
当日
割と演芸場などは歌舞伎座などの会場と違い、こじんまりとして庶民的です。
気軽な感じです。
楽しみましょう
当日スケジュール例
12時
友人やパートナーと集合して、演目始まり前に少し食事を取りましょう。
今日の演目や噺家(はなしか→落語家)さんの事や内容について
演芸場近くの飲食店など沢山あります。
そこで待ってましょう。
12時45分
入場して、今日の演目を見ます。
だいたい座布団が敷かれておりますので、
胡坐(あぐら)をかいて膝の上に手拭いなどを掛けておきましょう。(はだけ防止の為)
13時
始まり
15時30分
終了
寄席が終わったら会場前で着物姿の自分自身を写メで撮ります。
近くのカフェに入ってご友人・パートナーと落語談義を楽しみましょう。
近くのお店ブラブラしてみたり、散策しても楽しいですよ。
17時
帰宅
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3、ポイント
・ 落語はオチのある話。和服着物を着るスポットとして利用できますね。
・ 古典落語・新作落語など色々な種類のお話があり、場所により上方落語・江戸落語なども。噺家(はなしか→落語家)さんのお話に魅力を感じたら、追っかけましょう。
・ 服装としては気楽な装い。明るく淡い綺麗なお色を一つ小物に差し込んでみると楽しいですね。落語家さんの服装は比較的明るめの事が多いです。
・ 当日は演芸場の近くにお店が沢山あるので、寄席の前に利用してみると良いです。着物談義、落語談義など話は尽きませんね。
以上、男の和服着物の落語でした。
おそらく、落語家さんは古典芸能界で一番お洒落です。
なぜか落語は他の日本芸能に比べ、下に見られている感じがします。
衣装ではないので、明らかに落語家さんがおしゃれの参考になります。
エンターテイメントとしても見直されても良いと思いますので、
週末にでもお出掛けされると良いですよ。
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